再生可能エネルギーや天然ガスから水素を生成し、地産地消でカーボンゼロを推進する事業が始まっている。海外からアンモニアや液化水素を大量調達するのを最終目的に、国内の再生エネの設置エリアで高効率の水電解装置を利用し、水素を生成する動きが活発化。三菱重工業など国内メーカーは水素キャリア・再生エネ由来水素の地産地消に動き出した。 三菱重工は水素の地産地消に向け、水素専焼発電機を「高砂水素パーク」(兵庫県高砂市)を中核に長崎造船所(長崎市)や日立工場(茨城県日立市)で開発する。出力45万キロワットのガスタービンで30%水素混焼を実証。同4万キロワット級では水素、アンモニア専焼を実証中だ。水素製造設備はアルカリ水電解、PEM(ポリマー電解質膜)電解に加え、AEM(アニオン交換膜)水電解、固体酸化物形電解セル(SOEC)による高温水蒸気熱分解、メタン熱分解によるターコイズ水素の実用化を進める。 SOEC
