菅直人首相は5日の参院予算委員会で、鳩山由紀夫前首相と小沢一郎前民主党幹事長の政治とカネの問題について「役職を辞任したのは政治家としては最大級のけじめのつけかただと思っている」と述べた。公明党の山口那津男代表の質問に答えた。 山口氏は「前首相は資料を見せて説明すると言っていたのに、出す必要はないと前言をひるがえした」などと指摘し、「説明責任を尽くさないと解決できない」と主張。これに対し、首相は「いろんな課題は国会の場で改めて議論頂ければいい」と述べるにとどまった。 また、社民党の福島瑞穂党首は米軍普天間飛行場移設問題で「2005年に菅さんは県外・国外に移設すべきだと言っていた。政治家は言葉に責任を持つべきだ」と質問。首相は「国際情勢も変わる。米ソの対立構造がソ連の崩壊でなくなった。この数年、北朝鮮を含む情勢は大変厳しい。そういったなかで、米海兵隊に沖縄の基地が必要だと判断した」と説明し