小売への販促費が結局、安売りの原資になってしまい、特売が常態化しています。何かよい手立てはないでしょうか?(日雑メーカー・営業企画、スタッフ27歳) 安売りや特売の原資になっているのは、販売促進を目的に特売時の値下げ分を補填するための「拡売費」で、一定の取引数量に応じ割り戻すリベートとは区別されています。拡売費は自社商品の販売計画の進捗状況や店頭での競合商品の動向などを見ながら機動的に使われるため、支出が膨らむ性格を持っているといえます。また、1990年代前半から消費財メーカーの多くで採用された大手組織小売対応の営業組織とそこでの個別対応がこうした流れに拍車をかける結果となったことも指摘できます。 問題は、特売・安売りの常態化によるブランドイメージ低下と販促費増大による収益力の低下です。 つぎの三つの対応策を検討してみてください。 (1) 「行為謝礼」への転換 小売の値引き補填ではなく、小