Snow Leopardでは1000のプロジェクトの90%、単純計算でも900近い改善が行われているため、それらをここで1つ1つ列挙していくのは到底不可能だ。そこで後編では、Leopardユーザーならすぐに分かる、そしてMacが初めての人でも楽しめるSnow Leopardの特徴を3つに絞って取り上げてみた(→前編)。 最大512×512ドットの高精細アイコン Mac OS Xでは、以前からアイコンサイズを自由自在に変えることができたが、これまでのアイコンサイズは128×128ドットまでが限界だった。これは大きさにして500円硬貨ほどの大きさ。手のひらに握れるような存在感のアイコンだった。 これがSnow Leopardではその16倍、最大512×512ドットまで拡大されている。ほぼCDほどのサイズで、15.4型ワイド液晶内蔵のMacBook Proでも、最大サイズだと2つのアイコンを表示
Macの最新OS「Mac OS X v10.6“Snow Leopard”」がいよいよ明日、8月28日から発売される。今回、幸運にも先行して同OSを試すことができた。Snow Leopardの新機能については、すでにアップルの公式ページに詳しく紹介されているうえに、おそらく今夜、日付が変わるあたりから各所で詳細なレビュー記事が掲載され始めるだろう。実際、筆者もすでにもう少し技術的に詳しく踏み込んだ記事を書いている。 だがここでは、数年に1度のビックイベントを前に、今回Snow Leopardを通して感じた「OSアップグレード」が持つ意味合いというものを、改めて考え直す機会を提供させてほしい。 Leopardを読み解く2つのキーワード、「洗練」と「発展」 いまさらパソコンのOSが新しくなったからといって、本当にそんなことがニュースなのだろうか? OSなんてアップグレードしなくても、日常業務に
OSNewsの「Snow Leopard Seeds Use 32bit Kernel, Drivers by Default」というレポートは、少なからずMacユーザーの注目を集めたようだ。23日時点で100近いコメントが書き込まれている。マイコミジャーナルでも「64bit完全対応のSnow Leopard、実はデフォルト起動は32bitカーネル!?」で取り上げており、アクセスランキングの上位に食い込んでいた。 同レポートはMac OS X Snow LeopardのBuild 10A432では、ほとんどのMacが32bitカーネルで起動すると指摘している。標準で64bitカーネルが起動するのはXServeのみだという。リリース前段階のビルドをベースにしているとは言え、32bitカーネル起動の事実は興味深いものだ。ただレポートが "64bitフル対応を謳うなら64bitカーネルで起動すべ
先日のRails Conference 2008に関するレポートでも書いたが、米国のオープン系の開発者の間でのMacへのシフトが急速に進んでいる。たまにWindowsマシンを持っている人がいても、そんな人たちは口を揃えたように「うちの会社は.Netの案件もあるので、Macは買わせてもらえないんですよ」と本当は彼らもMacに切り替えたいことを告白する。 いろいろな事情・環境がからみあってこうなっているのだが、簡単にまとめると、そもそも、 アップル製品に対する昔からある漠然としたあこがれ 90年代にソフトウェア業界の富を独り占めにしたマイクロソフトに対する恨み iPodの成功で一躍元気を取り戻したアップルという企業自身の魅力の上昇 という潜在需要があったところに、 意味もなく重くなっただけのVistaに比べて完成度の高いOS-X Unix系OSをカーネルに持つが故に整った開発環境 バーチャルマ
[みんなのお題]アップルは秘密主義を止めるべきか? :Leopardでのトラブルを越えて 公開日時: 2007/11/03 03:19 著者: 坂本多聞 Leopardで秘密主義の弊害を味わったアップル アップルの新OS Leopardは、短期間に200万本販売という商業的な成功を収めた。その一方、「Leopardで「ブルースクリーン」--アップル、対処法を公開」とか、サードパーティーアプリの一部が動かないとか、初期設定が不適切でセキュリティ上のリスクを招いているとかいくつかの問題が指摘されている。iPod Touchでの日本語Windowsでの問題も記憶に新しいうちにまた問題が起きてしまうのはなぜか?その最大の要因は、アップル伝統の秘密主義マーケティングの弊害だろう。 では、アップルは秘密主義をやめるべきなのか? アップルは秘密主義を修正すべきなのか? 実は、迷ったのだが、マー
今年メジャーアップデートを果たすのは、Windows Vistaだけではない。Mac OS X v10.5“Leopard”の名で知られる最新Mac OSがいよいよリリースされる。 待望の新OSには、ユーザーが意識しなくても自動的にデータのバックアップを取り続ける「Time Machine」や、仮想画面を切り替えてデスクトップをディスプレイ表示サイズの何倍も広く使える「Spaces」をはじめ、Dashboardウィジェットを簡単に作成したり、インターネット越しに画面共有を行うなど、盛りだくさんの機能が用意されている。 この連載は、発売が迫るLeopardの全貌をさまざまな角度から解き明かそうとするものだ。最初の数回は、Macになじみのない人のために、Mac OSの歴史から振り返っていく。 Macは「思想のパソコン」だ Macが誕生したのはいまから23年前の1984年1月24日。1モデルだけ
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