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引き続き、「奇跡のリンゴ」に対する批判を行います。我ながらよく飽きもせずに書き続けられるなぁ、と思いますが、一年以上温め続けたネタなので、いくらでも書けそうです。もう少し続けます。このシリーズの執筆は、私自身の農学のいい勉強になっております。 1.はじめに 「奇跡のリンゴ」は、農薬を使わないことに加えて、肥料を使わないことも売り文句となっております。厳密にはマメ科作物を植えて土壌に窒素を供給していることを明言しているのですから、これを「無肥料」と表現していいのかは大いに疑問です。もっとも、法的にも学術的にも「肥料」の定義は非常に難しいので、言った者勝ちの面はありますが。 今回は、肥料を使わない農業は可能なのか、ということを考えてみたいと思います。いきなり結論を述べてしまうと、「できない」に尽きます。肥料がなくても農業ができるのならば、なぜそもそもこの世に肥料という物が存在しているのでしょう
茨城県内で捕獲されたマダラコウラナメクジ。同じ個体が縮んだとき(上)と伸びたとき(下)。黒い棒の長さは2センチ=国立科学博物館・長谷川和範研究主幹提供 【山本智之】体長が10センチを超す外来種の大型ナメクジが日本に上陸し、繁殖を始めている。くっきりとしたヒョウ柄の模様が特徴の「マダラコウラナメクジ」。茨城県では中南部を中心に生息域が広がっていることが、同県自然博物館などの調査で分かった。福島県や長野県でも目撃例があり、専門家は農作物などへの被害に注意を呼びかけている。 マダラコウラナメクジはヨーロッパが原産。米国やオーストラリアなど各国に広がり、外来種化している。国内では2006年、茨城県土浦市で野生化した体長約15センチの個体が写真撮影され、翌年、生きた個体も採集された。 日本への詳しい侵入経路は不明だが、輸入ものの観葉植物などと一緒に卵などが運び込まれた可能性が指摘されている。
(前編)はこちら→http://d.hatena.ne.jp/doramao/20130618/1371549428 ※注意※ 前編記事中にある腐らん病対策の高分子吸収体ですが、効果が無いと考えられているとコメント欄でご指摘頂きました。この件についてHさんは効果が無いのであれば止めようと思う。早いうちに効果が無いことが分かったのはラッキーです。ちなみに周辺の農家は自分のところの他の園地ではどろ巻き法をやっています、とお話し頂きました。 前編では「実は無農薬には魅力がある」と語ってくださったHさん。では、どうして無農薬に挑戦しないのでしょうか。 ■無農薬には魅力がある? ど:魅力があるのに挑戦しないというのはやっぱりリスクがあるんですよね。 Hさん:ええ、無農薬無肥料の定義はおいといて、木村さんが推奨されている農薬散布なしに大きなリンゴを実らせた事自体はすばらしいと思いますよ。だけど、木村さ
■弘前市のリンゴ農家へ 最近なにかと話題の「奇跡のリンゴ」ですが、どらねこは映画化以前から興味を持って木村秋則さんの主張や栽培法などの情報を調べたりしておりましました。といっても、興味の対象は「宇宙人に会った」とか、「バクテリアのおかげか自然栽培のお米からは放射線が出ない」といったリンゴ栽培そのものではない部分についてのものでした。 映画化されるとなるとインパクトは大きいようで、普段は話題にならなかったリンゴの無農薬栽培についての話題をちらほら目にするようになりました。あくまで個人の成功例にとどまればよいのですが、映画を見たひとが、なんで危険な農薬を他の農家はやめないの?とか、木村さんの行う農法があたかも理想のように考える人が増えやしないか心配になってきました。 しかし、どらねこはリンゴについては素人です。これは一度リンゴ園を見学して本業の方からおはなしを伺うべきじゃあないか、と思っていた
今春の野菜価格高騰で、突如陽の目を見た“規格外野菜”。赤松広隆農相(当時)は、野菜の出荷を主導する全国JAに、通常はスーパーや小売などに回らず、加工品や直売所販売用となる“規格外”野菜も市場に出荷するよう指示。大手スーパーで曲がったきゅうりを手にし「質が同じなら、安いほうを買う」と、規格外野菜のPRに躍起であった。 青果流通においては平時から、生産者から出荷される3割程度が直売所で販売されたり、廃棄されたりと、正規市場に出回らないとも言われている。 もしこれらの野菜が、常に消費者の手の届くところにあれば、農相の必死のパフォーマンスも必要なかったかもしれない。消費者側とて見目麗しい野菜ばかりを求めているわけでもあるまい。野菜に適用される規格の是非を追った。 箱売り野菜の側面に、サイズを表す「S」「M」「L」だの、品質を表す「優」「秀」だの書いてあるのを見たことがないだろうか。現在、市場に出回
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どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 農水省や都道府県など自治体は、農林漁業生産者が加工、販売まで手がける「6次産業化」の推進に今、余念がない。 加工して販売する、ということは食品衛生、リスク管理に対しても責任を持つ、ということ。だが、そんな情報が生産者には届いていないのでは、と思う場面にしばしば出くわす。「新たな産業創出」なんてきれいごとだけではないはずだが、加工を手がける生産者はその厳しさをわかっていないように思える。直売所の加工品、大丈夫だろうか? そんなことを最近強く思うのは、昨夏の浅漬けによる腸管出血性大腸菌食中毒事件の教訓が、農業現場に浸透していないか
30年ほど前、チェーンストアが勃興してきた時期には、卸、仲卸、市場を介さずに直接取引を行う“中抜き”が、消費者に低価格で販売するための正義のように語られた。
主要コンビニエンスストアの2024年9月実績。セブン-イレブンは既存店客数が前年同月並みだったが、既存店客単価は前年より低下し、既存店売上高は4カ月連続で前年割れとなった。既存店客数はファミリーマート、ローソンストア100事業、ミニストップも前年を下回った。
前回のコラムでは、安部政権の経済政策に対して、金融緩和ではなく成長産業の育成に力を入れるよう述べました。雇用の受け皿なくして、本当の意味での経済成長などはないからです。 そこで今回は、有望な成長産業である農業・観光・医療のうち、農業について詳しく話したいと思います。 ゾンビ産業となってしまった農業 有望な3つの分野のうち、まずは農業から見ていきたいと思います。 産業として見た場合、日本の農業の生産性は、現状では極めて低いと言わざるをえません。日本の農業総生産額は、2010年時点で8兆1200億円にも上り、中国、米国、インド、ブラジルに次いで世界で5番目に位置しています。 しかしながら、その総生産額のおよそ半分は税金や補助金で救済されているのが実態であり、そういった救済を受け続けているにもかかわらず、総生産額自体は1984年の11兆7000億円をピークに3割以上も減少しています。おまけに輸出
イギリスの研究機関は、世界中で毎年生産されるコメや野菜などの食糧のおよそ半分が消費されないまま捨てられているとする報告書を公表し、今後の人口の増加に備え、国際機関や各国に対応を求めています。 イギリスのロンドンに拠点を置く研究機関が10日に公表した報告書によりますと、世界中で毎年生産されるコメや野菜など、40億トンの食糧のうち、およそ半分に当たる20億トンが消費されないまま捨てられているということです。 このうち、欧米などの先進国では、生産された野菜のおよそ30%は形や大きさが市場の求める水準に達していないとして収穫されないほか、購入された食糧の半数近くが、消費期限を迎える前に味が悪くなったとして消費者に捨てられているとしています。 また、アフリカや東南アジアなどの発展途上国では、農作物の輸送に必要な交通機関や道路のほか、保存する施設などが整備されていないため、食糧が消費者の手に届く前に腐
F1は出荷用。家庭菜園には命が永続する固定種をどうぞ。 ※当店の看板の『火の鳥』は、故手塚治虫先生と(株)手塚プロの許諾を頂いています。 ※昨年2023年のホームページはこちらに移動しました。 オンラインショップはこちら。 野口 勲の講演等出張予定。 (コロナ禍と炎症老化のため、遠方に赴く講演依頼は、現在お断りしています。 YouTubeにアップされている2023年秋の飯能市での講演動画をご覧下さい) (実店舗の営業時間は、午前10時より午後7時までです) [最終更新日/2024/8/20] 肉食のネアンデルタール人が滅び、我々ホモサピエンスが栄えた原因は、野菜 だという。初めて聞いた新説なので、思わず新刊書をポチリした。 日経オンラインに「宮崎ゴボチすくすく成長 首都圏に販路」の記事。 ゴボチって何だろう?と思ったら、スタッフが「ゴボウチップスでしょ」。 最近は百均でも売って
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