神戸朝日ホール 桂米團治独演会 米輝……子ほめ 米團治……鷺とり あさ吉……天災 米團治……たちぎれ線香 中入 米團治……くしゃみ講釈 落語会では通常カーテンコールは起こらないが、カーテンコールが起こった落語会、というのをひとつだけ本で読んで知っている。 桂枝雀、初の東京歌舞伎座公演。地獄八景亡者戯を演じきった後、幕が下りても鳴り止まない拍手。枝雀さんは幕の前に出て観客に応えたそうである。 今日、少し変則的ではあったが、その「落語会でのカーテンコール」というのを目にすることが出来た。米團治さんは少し戸惑っているようにも見えたけれど観客の拍手に応え、再び幕の後ろへと茶目っ気たっぷりに消えて行った。 なんでこのようなことが起こったのか。まあ、偶然のハプニングによるものなんだが。 時間を少しさかのぼると、米團治さんはまるで枝雀さんのように座布団からはみ出さんばかりに……というか完全にはみ出して、