昨年見ていたら間違いなくベスト10入り!手に汗にぎる緊張感と頭が沸騰しそうになるくらいのバカバカしさを同時に感じる傑作でありました。「人間のお顔とお尻をくっつければ、ムカデ人間の出来上がりなのだ!!」という、一体どんな切り口でツッコみを入れればそんなことを言う人を改心させられるのかボクにはまったくわからないんですが、そのアイデアだけに終わっていないのが、こんな設定にも関わらず大してエロくもなければグロくもない、つまり、過剰なエログロを抜いて余った時間に「理不尽さ」というリアリティーを書き加えていることとそのセンスが、映画の質を一つか二つ上げているんだと思います。 ムカデ人間なるものを夢見るヨーゼフ・ハイター博士と、そのムカデ人間の先頭をやらされる大阪のチンピラ/名をカツロー。この二人のやり取りがメインであり見所ではありますが、一応、物語としての主人公は、ムカデ人間の真ん中を任されることにな