「入国管理局正字とその問題点」(東洋学へのコンピュータ利用, 第26回研究セミナー, pp.41-151)の読者から、韓国の人名用漢字の「악」に「鄂」がダブって収録されているのは何故なのか、という趣旨の御質問をいただいた。正直わからない。私(安岡孝一)の知る限り、「鄂」は2001年1月4日に韓国の人名用漢字に追加されたはずで、今更(2015年1月1日)ダブって追加する理由がない。 とは言え、一点、思い当たるフシがある。Windows 7や8に実装されているBatangやBatangCheは、「鄂」と「卾」の見分けが付かないのだ。この結果、U+9102とU+537Eの両方が、「鄂」になってしまった可能性も考えられる。しかし、韓国の人名用漢字表は各文字が画像で張り込んであるので、そういうミスが起こるとは考えにくいのだ。うーむ、どうしてなんだろ。