バイデン氏の米国大統領就任を20日に控え、オバマ政権時代に副大統領として行った退任直前の演説に注目が集まっている。「核兵器のない世界」実現のため、米国が安全保障上の核兵器の役割を減らす必要性などを訴える内容。専門家と読み解き、新政権の核政策を展望する。(水川恭輔) 演説はトランプ政権に交代する9日前の2017年1月11日、米ワシントンのカーネギー国際平和財団で行った。約30分にわたり、オバマ政権の8年間の核政策を総括。今も、同財団のホームページに動画が掲載されている。 バイデン氏は、現職米大統領として初となる16年5月のオバマ氏の広島訪問に触れ、米国は核兵器廃絶へ主導的な役割を果たすべきだと強調。オバマ氏が広島訪問後に検討しながら、核抑止力の弱体化を懸念する声などを受けて見送った、相手が核を使うまで核攻撃しない「先行不使用」について推進の立場を鮮明にしている。 ロシアとの新戦略兵器削減条約
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