“掛算の順序にこだわる教え方”と言われても理解できない人が多いと思うが、小学校の算数で問題文と数式の構造を強く結びつける教え方だ。例えば1個100円のリンゴが5個ありその総計金額を求める場合、100×5=500と立式するのが正解になり、5×100=500が不正解になる。わけが分からない? ─ 私も良く分からない。 驚くべきことに、最近の小学校では交換法則(可換則)を教えた上で“掛算の順序にこだわる教え方”を続けているそうだ。毎年、秋口になると意味不明なバツを子供がもらっていると話題になる*2。ここ数日は、以下のような怪しい授業ガイドが出回っていた。 中略 学習指導要領では推奨されていないのだが、教科書の出版社と小学校教師に支持されている。内輪で指導方法を模索しているうちに奇妙な流儀が定着したのだと思うが、教育効果が高い根拠も無さそうだし、世間で通用する知識でもないし、中学校以降の教育にもつ