パナソニックの技術戦略を語る上で、避けては通れないものがある。 それがUniPhier(ユニフィエ)である。 このUniPhierの存在なしには、パナソニックのデジタル家電事業の躍進はなかったといっても過言ではない。 もともとパナソニックのデジタル家電のプラットフォームは、個別商品ごとに開発されていた。携帯電話、パーソナルAV、カーAV、ホームAV、ホームセキュリティ――。それぞれが個別最適を狙い、おのおのにプラットフォームを開発していたのだ。 「全世界において同時並行的に、デジタル家電が急速に普及する時代となり、あわせて機能統合、高機能化によって開発規模が激増している。とくにソフトウェアの開発規模の増大には目を見張るものがある。それにも関わらず、想定を超える速度で価格下落が進展する。こうしたデジタル時代の競争環境において、戦えるためのプラットフォームが必要だった。それがUniPhierで
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