在来線への乗り継ぎ客で混雑する新函館北斗駅の改札口。誘導役の駅員が配置されている=北海道北斗市で21日午後1時45分 北海道と本州を結ぶ北海道新幹線(新青森−新函館北斗)が開業して26日で1カ月。この間、沿線から離れた「秘境」が注目を浴びたり、利用客の少なさが懸念された中間駅がにぎわったりして、予想外の波及効果も見えだした。一方、在来線との乗り継ぎで不便さを訴える乗客もおり、課題が浮かび上がっている。【遠藤修平】 青函トンネルを抜け北海道側で最初の木古内駅(木古内町)。隣町の知内町と福島町の間の「矢越海岸」は船でないと近づけない「秘境」だ。2013年に小型船クルージング観光が始まったが、4月からの予約数は前年比1、2割増で、予約の入りも早く、かつてない現象だという。運航会社の村田優さん(34)は「明らかに開業効果がでている」と話す。 木古内駅に併設された道の駅「みそぎの郷 きこない」もにぎ