世界的なInstagramの流行も相まって、意図的にそうしたスポットを作り出されてきた面がありますが、もともと原色を好む韓国人の色彩感覚が、Instagram全盛時代にマッチしたのではないでしょうか。 そんなインスタ映えスポットはカフェだけにとどまりません。Instagramが世に登場する前から、アートスポットとしての「壁画の町」がソウルにも地方にもあります。しかし、そのような場所の成り立ちを探ってみると、「韓国社会の闇」とされるところが明るみになってきます。 斜面に建つ貧民街「サントンネ」と「タルトンネ」 ソウルや釜山を訪れて街を見渡してみると、小さな山や丘が手の届きそうなところにあります。後者の方が、市内の約半分の面積が山である分より顕著です。そして、これらの斜面にも家々が建っており、人々が暮らしているのです。 このような場所は元々、「山の町(サントンネ(산동네))」と呼ばれていました