「号外でーす!」「号外でーす!」 「心臓がバクバクしてます」 夢のような2分間 年末の決勝に向かって予選が進んでいる、漫才の頂上決戦「M-1グランプリ2021」。記者の私(38)は今年、同僚(32)とコンビを組んで出場しました。その名も「新聞社から来たサンライズ」。自身〝6度目〟の挑戦となったM-1の舞台。人を笑わせることの難しさと、考える中で生まれる成長。何より、そこには、置き去りにした〝青春〟がありました――。(朝日新聞記者・仲程雄平) 「号外でーす!」「号外でーす!」 9月23日、M-1の1回戦の会場となった、心斎橋PARCO(大阪市中央区)のイベントスペース「SPACE14」。 私と、同僚で相方の後藤隆之記者が、勢いよく舞台に飛び出しました。 演者を迎え入れる、観客の温かい拍手が私たちを包み込みました――。 M-1はプロ・アマ問わず、結成15年以内(当時は10年以内)の2人以上の漫