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本ブログで2011年から2013年にわたって連載していた『理不尽な進化』が、このたび書籍になります。2014年10月25日から書店店頭にならびはじめます。これまで連載を読んでくださってありがとうございます。大幅な加筆修正がなされ、最後にはおもわず息をのむ眺望がまっていますので、ぜひ本を手に取ってみていただけるとうれしいです。本の「まえがき」を公開いたします。(編集部) ま え が き この本のテーマ この本は「理不尽な進化」と題されている。ちょっと変なタイトルかもしれない(私もそう思う)。そもそも、進化が理不尽であるとは、どういう意味だろうか。 私たちはふつう、生物の進化を生き残りの観点から見ている。進化論は、生存闘争を勝ち抜いて生存に成功する者、すなわち適者の条件を問う。そうすることで、生き物たちがどのようにしてその姿形や行動を変化させながら環境に適応してきたかを説明する。そこで描かれる
弘文堂から刊行が続いている「現代社会学ライブラリー」の1冊で、社会構築主義の入門書。社会構築主義のポイントをわかりやすく押さえ、さらには「非実在少年」の問題をケーススタディとしてとりあげて分析してみせたりもしながら「あとがき」まで含めて137pというコンパクトさ。このコンパクトさは入門書としては大きな「売り」だと思います。定価も1200円+税でお手頃ですしね。 まず、多くの人は「社会問題の社会学」というタイトルに奇妙な感じを抱くかもしれません。社会問題があってそれを解決するのが社会学ではないかと素直に思う人も多いと思います。 けれどもこの「社会問題」というのが実は厄介です。「社会問題」の中には、以前は問題とは思われていなかったものがある時期を境に「社会問題」となることがあります。代表的な例は「セクハラ」などです。今まで「なんとなく嫌だな」と女性が感じていたものが「セクハラ」という言葉を得た
今月(2012年11月)、三輪書店より翻訳書『天使の食べものを求めて―拒食症へのラカン的アプローチ』が刊行されました。監修は加藤敏氏、監訳が向井雅明氏。私は25頁ほどの解説を寄せています*1。 天使の食べものを求めて―拒食症へのラカン的アプローチ amazonが在庫切れの際は、版元サイト、紀伊國屋書店、ジュンク堂、セブンネットショッピングなどでもご購入頂けます。 本書は、原書は「Les indomptables」という題で、直訳すると「飼いならせない者たち」、「じゃじゃ馬娘」(?)といったところでしょうか。邦題の「天使の食べもの」というのは、本書で扱われている拒食症者、シエナのカテリーナが死の前に述べた「天使の食べものを食べたい」という言葉に由来しています。ラカンは拒食症について、「食べない(manger rien)のではなく、無を食べている(manger "rien")」と述べましたが、
フッサールについては、元々あまりしっているわけではないが、これを読んでフッサールのイメージが変わったかもしれない*1。 というか、おそらく著者自身が、今まであまり言われてなかったフッサール像を出そうとしたのかな、と思う。 筆者は、フッサールには3つの側面があるという。(1)基礎付け主義者(2)生の哲学者(3)反自然主義者の3つであり、ここでは特に3番目の姿に着目する。 まず、最初に心の哲学の話から始まる。心の哲学について、クオリアに着目する立場と志向性に着目する立場のふたつに分類した上で、フッサールが心の哲学の反自然主義立場の出発点である志向性理論の推進者だったと述べる。 そして、20世紀に起こった表象主義の転換との関わりも見て取る。 人間が表象によって世界をあらわすとは一体どういうことなのか、というのが哲学において長く論じられたことだが、近代においては、心の中の観念(表象)と世界との関係
最近哲学読んでなかったので タイムトラベルとは一体何なのか、ということを起点にした時間論。 内容まとめではなく、テキトーに気になったとこだけ拾いメモ 序章にあるレコード盤の喩えは、『順列都市』っぽい。 「私の時間」と「前後の時間」の区別は、A系列とB系列かなと思ったけど、それとは違う。 リアリティを、「現在性」と「実在性」にわけたのはいいなと思った。この2つの区別は重要なんだけど、言葉が同じだったりするせいで混ざってしまうことがあって。現在性と実在性を置換しないこと、という議論の進め方。 現在性の「今」の単一性、実在性の「今」の複数性。 生前には存在しなかったのだから死後に存在しなくなるとしても怖れることはない、という著者の父の話。 過去へのタイムトラベルだけでなく未来のタイムトラベルについても、同じ分量をさいて、いくつかの時間モデルを検討する。 多世界解釈と確率についてあわせて考え、そも
ブルデューが対応分析(コレスポンデンス分析)を用いる背景には、彼の認識論的・社会学的な思想があります。最近、ブルデューから離れて確率・統計学の哲学を考えてみる必要性を感じているので、ここに文献をメモしておきます。おすすめの文献が他にありましたら、ご教示下さい。 Philosophy of Probability: Contemporary Readings [asin:0415483875:detail]Probability: A Philosophical Introduction [asin:0415282519:detail]Philosophical Introduction To Probability (Csli Lecture Notes)Philosophical Introduction To Probability (Csli Lecture Notes)作者: Ma
社会学 僕は社会学における理論と調査の関係に関心を持っているわけですが、この問題は社会学内部の問題に限らず、広く社会科学一般の問題として考えることが可能です。これは、アングロサクソン圏では「社会科学の哲学」という研究分野になります。日本では非常にマイナーなこの分野、吉田 敬さんなど少数の専門家によって牽引されています。 僕はまだまだ勉強不足なので、とりあえず自分用に文献のメモを作っておきます。 The SAGE Handbook of the Philosophy of Social Sciences by Ian Jarvie and Jesus Zamora-BonillaThe SAGE Handbook of the Philosophy of Social Sciences (Sage Handbook Of...)作者: Ian Jarvie,Jesus Zamora-Bon
読書・文献案内, 社会学 主に90年代以降に出版された文献で社会学と歴史学の関係を考える際に重要と思われる文献のメモになります。このリストにある文献はどれも重要だと思うのですが、ほとんど邦訳されていません。せめてチャールズ・ティリーの著作くらいは何冊か邦訳されて欲しいと思うのですが。 Explaining Social Processes[asin:1594515018:detail] Identities, Boundaries, And Social Ties[asin:1594511322:detail]Roads from Past to Future (Legacies of Social Thought)Roads from Past to Future (Legacies of Social Thought)作者: Charles Tilly,Arthur L. Stinch
日本の通商戦略は重大な岐路に立たされている。日本が関与しないまま、アジア太平洋地域の通商秩序を決める協定づくりが進んでもよいのか。本書は、目下焦眉の問題となっている通商戦略の課題(WTO体制とFTAのあり方、ASEAN+6、TPP、FTAAPなどを含む東アジアおよびアジア太平洋の経済連携の新たな動き、日本のFTA戦略の再構築)について取り上げ、様々な視点からの考察を試みる。 はしがき 略語表 第Ⅰ部 WTO体制とFTA 第1章 WTOとアジア太平洋における経済統合[渡邊頼純] 1.日本のFTA:経済連携協定(EPA)の特徴と現状 2.周辺化する多国間主義,勢いづく地域主義 3.現代の保護主義とWTO体制 4.保護主義は「深く,静かに忍び寄る」 5.国際貿易に規律を提供するWTO 6.WTOの紛争解決メカニズム 7.TPPとWTO 8.おわりに 第2章 FTA神話の崩壊[吉野文雄] 1.日本
分析美学の基礎論文集の翻訳をつくろうという計画が、ひそかに立ち上がりつつあります(まだ完全に確定ではない)が、どの論文を入れるか、ちょっと迷ってます*1。 なので、現時点でのプランを公開してみます(あくまで森個人案)。 「これは入らないの?」「これは要らんだろ」「それ入れるんなら、これ入れろ」などなどの意見をいただければ、幸いです。どんな些細な意見でも構いませんので。 わたしとしては「今ではいろいろと批判されているけども、やっぱこのトピック研究するのならこれは読んどかないとお話になりませんね」という論文を入れたいと思ってます。 つまりこの方針を採ると、たんに読みやすいまとまってる教科書的な論文は入れませんし、逆に、いまでは攻撃されまくってる論文が入ります。 (ただしホントにこの方針で行くのかはぜんぜん決まってません。今後の相談次第。) その方針で、選定した候補が以下のものです*2。 トピッ
「進化のすべて」をめざした日本進化学の金字塔! 生命が誕生してから40億年という膨大な時のながれの中で、多種多様な生物が出現しました。このすべてが進化であり、生命を知るには進化の理解が必須なのです。日本における進化の研究は、明治時代以来の長い伝統があります。20世紀後半には現代進化学の根幹である中立進化論の確立に、木村資生をはじめとする多くの日本人研究者が貢献しました。1999年に日本進化学会が設立されました。 本書は、学会の創立10周年記念事業の一環です。『進化学事典』には、進化学の多様な成果を盛り込み、 全28章297項目を171名の著者が執筆しました。 第一部「進化史」、第二部「進化のしくみ」、第三部「進化学とそのひろがり」という三部構成です。 第一部は生命の起源から始まり日本列島の生物まで、生物進化によってもたらされた生命の多様性を示しました。第二部は、遺伝子、タンパク質、ゲノムか
もういちど貧困問題を根っこから考える 山形浩生訳 [大好評4刷] 「はじめに」PDF公開中。さらに巻末の「網羅的な結論にかえて」の一部も公開中 食うにも困るモロッコの男性がテレビを持っているのはなぜ 貧困地域の子供たちが学校に行けるのになかなか勉強できるようにならないのはなぜ 最貧困にある人たちが食費の7%を砂糖にあてるのはなぜ 子供が多いとほんとうに貧しくなるの 「外国援助は役に立つのか、立たないのか」「自由市場に任せるべきか否か」といったJ. サックスやW. イースタリーらの論点を越えて、本書はこう言います。「世界の問題について何を言おうと、手の届く解決策を論じなければ、進歩よりは麻痺に陥ってしまうのです。だからこそ、外国援助全般についてあれこれ考えるよりも、具体的な問題とその個別の答えを考えるほうがずっと役に立ちます」 食糧、医療、教育、子作り、お金のやり繰り、マイクロファイナンス、
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