チャーベくん(松田岳二)は僕の2つ下で、同じ広島出身である。地元にいた頃は知り合いではなかったが、東京で面識ができて「お互い広島出身なんですよねえ」とか話していた時、彼が言ったことをよく憶えている。曰く「僕、楽器できなかったから、クラブでDJやるほうに行ったんですよね」。びっくりした。当時の広島にクラブとかあったのか! っていうかその当時、既にDJっていう概念が存在していたのか! 「してたっつうの」という話だが、僕は全然知らなかった。ディスコではなくてクラブというものがある。そこにはDJがいる。DJといってもしゃべるんじゃなくて、曲を選んでレコードをかける人で、ラッパーのうしろにいる人のところにあるのと同じ、レコードかけるあれ、なんつうんだっけ、レコードプレーヤーっていう呼び方じゃなくて……そうだ、ターンテーブルだ。それがふたつあって、その間をミキサーとかいう機械がつないでいる。 というこ