アジア歴訪の舞台を日本から韓国に移したトランプ米大統領。7日、文在寅(ムンジェイン)大統領との首脳会談では懸案の北朝鮮問題について、平和的な解決を目指して協力することで足並みをそろえた。ただ、軍事的措置をちらつかせて圧力をかける米国と、対話に意欲を見せる韓国はギクシャクした関係が続く。両国は協力を取り繕った形だが、思惑のずれは隠しきれない。 ソウル市内の沿道に、太極旗と星条旗に紛れて「NO WAR」と書かれたプラカードが揺れるなか、トランプ氏を乗せた車両が過ぎていく。市内では数日前からトランプ氏を批判する集会やデモが相次ぎ、大統領府が「温かく歓迎してほしい」とする異例の談話を発表したほどだ。 7日夕に開かれた米韓首脳共同会見で、文氏は最初に「我々は、北朝鮮の核問題を平和的に解決するよう協力することで一致した」と力を込めた。 7日午後、文氏は京畿道平沢(キョンギドピョンテク)の米軍基地キャン