なぜ、決まったCルート(南アルプスルート)? 6日から始まった中日新聞1面「考えるリニア着工 なぜ決まったCルート」の3回にわたる連載企画に本当に驚かされた。「2027年開業は風前のともしびになっているリニア中央新幹線。大井川の水資源問題をはじめ、今日まで解決の糸口が見えない数々の問題を抱えるCルート(南アルプスルート)は、なぜ、どう決まったのか」(前文)が企画意図。6、7日の2回連載はCルート決定までのプロセスを紹介、8日の最終回では、はっきりと「リニア計画の再検討」を求めているのだ。「問題の原点」とは何だったのか? リニア計画が本格化した1980年代には、長野県駅を諏訪市、茅野市、岡谷市など6市町村の「諏訪広域連合」地域に設置するBルート(伊那谷ルート)が最有力だった。2008年になって、突然、南アルプスを貫通する直線のCルートが浮上、結局、う回ルートとも呼ばれた「伊那谷ルート」は外さ