本来は生息していない場所に、人間が持ち込んで広がってしまった「外来生物」。もともと生息していた在来の生き物を駆逐し、生物多様性を脅かす存在だとして、近年の環境保全意識の高まりから注目されるようになっています。国や県が規制して対策に取り組み、注意を呼びかけていますが、福島県をPRするポスターに大きく写り込んでいることがわかりました。なぜ、こんなことが起きてしまったのか? そんな素朴な疑問から、取材を始めました。 きっかけは1枚のポスター 福島県が地元の魅力を発信するポスター「来て。」 このポスターの存在に気づいたのは、ことし4月。福島に赴任して1年、四季折々の美しい風景や自然に魅せられ、写真を撮って歩く楽しみを覚えたころでした。問題のポスターは、県内の名所や景勝地で撮影された写真を一般から募り、県の観光や魅力のPRのため選ばれた「来て。」と大きく書かれたもの。旅行や、写真撮影の参考にと、こと