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ブックマーク / shinimai.hatenadiary.org (3)

  • 中世スコラ哲学にちょっと入門 - 死に舞

    とはいっても趣味で読むレベル。たまたま生協でぶらついて見つけたこのを読了。 普遍論争 近代の源流としての 山内 志朗 哲学書房から出されたの平凡社ライブラリーへの収録。加筆があり、さらに付録として中世哲学人名辞典というのがついていてコレがかなり良い。すごく便利。 内容はというと、「普遍論争」ってのは世界史レベルで習うのだけど、そのような単純な図式が中世スコラ哲学の面白さを損なっており、中世において質的な問題は「代表」に関する理論であったというお話を、歴史実証的、哲学的に初心者にもやさしく書いてある良書。 一般的な理解として「普遍論争」とは、個物をまとめあげるものとして「普遍」が存在するか否かというお話でありまして、これまた形而上学にちょっと足を踏み入れなければこのレベルを理解するのが難しい。まあ世界氏レベルだと、この話はいかに中世哲学が非常にトリビアルかつ権威的であったかの例に出され

    twainy
    twainy 2008/02/09
    『中世において本質的な問題は「代表」に関する理論であった』質量的代表(人間(という言葉)は二音節、人間(という言葉)は名詞)、形相的代表(個体的代表(特定の事物を指す)、単純的代表(普遍的な何かをさす
  • 現代哲学の最前線 - 死に舞

    友人から借りた以下のをとっくに読了していたが、何も書いていなかったのでメモ程度書いとく。 哲学者は何を考えているのか (現代哲学への招待Basics) ジュリアン バジーニ ジェレミー スタンルーム Julian Baggini えーと、何にしろ非常に啓発的で刺激的なであった。この春秋社の現代哲学への招待シリーズは現代の英米哲学に関するを多数出版していて非常にありがたいのだが(それも結構装丁がかっこよい。フランス系現代思想のに負けず劣らずw)、中でもこのは異色である。というのも、これは単独な哲学者のではなく『ザ・フィロソワーズ・マガジン』という雑誌に掲載された大物哲学者のインタビュー集なのである。 インタビューの内容はとにかく、このような雑誌が存在すること自体が、我々日人には驚くべきことなのだが、これは英米系の知識人の素養をうかがわせる。『ザ・フィロソワーズ・マガジン』という

    twainy
    twainy 2008/02/05
    面白そう
  • 趣味の読書? - 死に舞

    直接研究とは関わりがない読書ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 東 浩紀 はてなでも話題だと思われるこの。 基的に『動物化するポストモダン』よりも非常に読みやすくなっているというか、無駄に現代思想のお話を繋げないところが前回よりも好感が持てた。ただ昨今の新書ブームに配慮してか、非常に分かりやすく丁寧に書かれる文体は、すごくよく出来た卒論のような印象を感じた。 基的な主張である「ゲーム的リアリズム」というような物語構造が誕生して、それがどのように読者の感情移入を達成させるのか、という説明は、ひぐらしにはまった自分には非常に説得的だった。あんな絵でしかもあんな文体にも関わらず、あそこまであの物語にマジになるのは何でなのかという理由が氷解した気分だ。ただし、このであげられているゲームやラノベを一度もしたことない人が読むと感想が違うだろう。あの荒唐無稽な物語世界に何だか

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