連日の猛暑。熱中症を恐れ日中、出歩くのを敬遠する人は多いが、交番の「お巡りさん」はそうはいかない。炎天下、約5キロもある制服を着てまちをパトロールし、県民の安全を守らなければならない。外で缶ジュースなどを気軽に飲むわけにもいかず、まさに「忍」の職場。19日最高気温が35・5度を記録した大津市で、暑い夏と格闘して職務に励む交番勤務の警察官を追った。(青木貴紀) 古くから続く大津市の繁華街・浜大津にある大津署浜大津交番に勤め、大粒の汗を流して地域を回る橋本政昭巡査部長(38)は警察官になって約20年。だが、「今年の暑さは異常。汗が止まらない」と打ち明ける。体力をつけるため、「毎朝1杯の野菜ジュースが欠かせない」という。 炎天下、外を駆け巡る勤務スケジュールはこうだ。 午前中、地域の家庭や事業所を一戸一戸訪ねて回る。浜大津地域は一人暮らしのお年寄りが多く、橋本巡査部長は「暑さで倒れていないか心配