投げ込みの広告チラシがあった。美容院の宣伝である。 大きな字で「カット専門」とある。なるほど。しかし、この「カット」のところをわざわざ英文アルファベットで印刷している。すなわち「cut」のつもりで。 ところがなんと、「cat」となっている。catだとキャット、ネコちゃんですよ。その美容院はネコ専門なのでしょうね。 もっとも、cutであろうと、catであろうと、現実ではそんなこと問題にもしないであろう。一般人にとっての英語とは、その程度のものである。 にもかかわらず、偉い人たちは英語の端くれ単語を混ぜて話すことがよくある。イノベーションがどうの、ガラパゴスがこうの、と。 けれども、ここは日本ではないのか。日本であるならば、まずはきちんとした日本語を使うのが筋であろう。さらには、日本人であるならば、正しい国語を使うべきである。 日本語と国語とは違う。 日本語と言うとき、それは、日本人が使ってい