京都府山城北保健所は6日、京都府宇治市広野町の食品店「MEAT&FRESH TAKAMI」が販売したローストビーフなどを自宅で食べた女性5人が下痢や腹痛を発症し、全員から腸管出血性大腸菌O157を検出した、と発表した。食中毒と断定し、同店を6日から5日間の営業停止処分にした。府や京都市によると、府内でO157の食中毒は2010年以来。 発症したのは宇治市や城陽市、大阪府東大阪市の10~80代の計5人で、1人は一時入院した。別の1人を除き、4人は回復した。 発表によると、5人に共通の食事は同店が8月22~26日に販売した総菜。2人はローストビーフ、3人は生食用牛肉の細切りで、同保健所は生食用牛肉を「ユッケ」とみているが、加工調理に必要な届け出はなかった。同店はレアステーキと主張しているが、深刻な被害が発生しかねなかったとして、通常の営業停止期間を2日延ばしたという。