(セ・リーグ、巨人-中日、2回戦、1日、東京D)巨人OBの江川卓氏(67)が、プロ野球中継が今年で70年を迎えるのを記念して始球式を務めた。 現役時代の背番号「30」が入った巨人のユニホームを着て登場。「焦りと、間が持たなかったというか。現役の時は観客に見られている感覚はなかったのに…」と、まだ自身の経歴紹介が終わらぬうちにマウンドやや手前から投球。ワンバウンドで捕手・小林のミットに収まった。3歳下の原監督も手をたたいて笑顔を浮かべ、2人でガッチリと握手を交わした。 江川氏の引退セレモニーは1988年3月18日、東京ドームのこけら落としとなった巨人―阪神の試合前に行われた。始球式はそれ以来だった。 降板後もやや興奮気味の江川氏は「まずはストライクが入らなかったことでショックが大きいです。もう肩が痛い。痛めて(現役を)やめましたので。あんなもんなんですよ」と悔しそうな表情。「今の自分が分かる