世界のカカオ豆の大半は西アフリカで生産され、コートジボワールだけで全体の3分の1以上を占める。家族経営の小規模な農園が中心で、農民たちは貧しい生活をしている一方で、チョコレートの消費量は欧米の豊かな国が大半を占めている。 チョコレート産業は一大ビジネスだが、主な原料となるカカオ豆を栽培しているのは世界で最も貧しい人々だ。カカオ豆の需要は年々拡大を続け、20年後までには安価な原料が手に入らなくなるとの予想もある。しかし私たちが店頭で支払う金額のうち、生産者の収入となるのはごくわずか。この35年間で、その割合は激減した。出典:オックスファム カカオ豆は幹から直接さやが出る。カカオの木の学名「テオブロマ・カカオ」のテオブロマは、「神々の食べ物」という意味。1本の木は1年に20~30個のさやをつけ、それぞれのさやにはアーモンドほどの大きさのカカオ豆が20~50粒入っている。1本の木から収獲されるカ
![ココアノミクス――チョコレート産業の包みの中は?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7fe46be48d94187cc65507e7d0fc4fc4a6fc4138/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.cnn.co.jp%2Fstorage%2F2014%2F03%2F06%2Fe4638fed5ec88c51e4665d889ae4dc11%2Flarge.gif)