日本社会にヤンキー文化が拡大しているという精神科医の斎藤環氏。安倍晋三政権もヤンキー特有の「気合入れれば何とかなる」という空気に支持されている、と指摘した「自民党ヤンキー論」は大きな注目を集めた。今回は、気鋭の日本史研究者、與那覇潤氏と『ヤンキー化する日本』(KADOKAWA 角川書店)にて初対談。戦後政治史におけるヤンキー化を探る。 (写真:タカシマユウスケ)※ (その1)日本のヤンキー化は小泉政権から? ※ (その2)なぜヤンキーはディズニー好きなのか■ ポエマーとフェイスブック 【詳細画像または表】 與那覇:“母性的なヤンキーは言葉で考えない。言語は父性的なものだから”という斎藤さんのテーゼは、やはりご専門であるラカンの理論からきているのでしょうか? 斎藤:ラカン理論だけではないんですけれども、「人間は父の名によって去勢されて『語る存在』すなわち人間になる」という発想がベースに
最近、東洋経済オンラインは20~30代のビジネスパースンのファンが急増中と聞く。ただ、ビジネスやネットのリテラシーが同世代で相対的に高い皆さんでも、話題が政治のことになると関心が持ちにくい。実際、世代別投票率はガクンと落ちている。だからネット選挙が解禁されたと聞いても、こんなふうに思っているのではないか。 「ぶっちゃけ政治は変わるんだろうか?」――そんな筆者も数年前までは、政治の世界とは縁遠かった。ところが昨年独立し、ひょんなことから参院選、都知事選と“ネット選挙”に参加。ネットとリアル双方で新たな動きを目撃した。金髪のお兄さんとは違った当事者の視点から、皆さんが身近に選挙や政治を見直す材料を提供したい。 ネット選挙であなたが得られるメリット 先頃の都知事選は、史上3番目の低投票率(46.14%)にあえいだ。主要候補者は60代以上で女性もなし。おまけに都内では45年ぶりに積雪が20センチを
『永遠の0』の何が問題なのか? - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代 ニューズウィーク日本版 2月6日(木)13時42分配信 先月に一時帰国した際、評判の映画『永遠の0』を観ました。また、小説も評判であるというのでこちらも読みました。どちらもプロの仕事であると思います。技術的に言えば、ストーリー・テリング(物語の展開)だけでなく、セッティングやキャラクターの造形、そして何よりも時空を超えた大勢のキャラクターが、物語の進行とともに「変化していく」効果が見事です。 キャラクターの「変化」というのは、「成長」したり「相互に和解」したり、あるいはキャラクターに「秘められていた謎」が明かされたりしてゆくという意味です。そうした効果を、時空を超えた複数のキャラクターを使って、しかも2000年代と第二次大戦期という2つの時間軸の中で実現している、そのテクニカルな達成はハイレベルだと思い
敗戦を直視せず、米国に従属し、戦後日本は平和と繁栄を享受してきた。その時代が本当に終わりつつある。これまでの物語にしがみついて生きるのか。それともまだ見ぬ世界に踏み出すのか。社会思想・政治学者の白井聡さん(36)は、私たちの覚悟を問うている。 ■「終戦」の意味 戦後、日本人は敗戦を実感せずに生きてきた。もちろん1945年8月の段階では、そこら中が焼け野原で、負けは誰の目にも明らかでしたが、復興し、経済成長を遂げた。V字回復です。 70年代以降、戦勝国であるソ連や中国と比べて生活水準にはっきりと差が出て、どちらが敗戦国か分からなくなった。むしろ「負けてよかった」という意識を日本人は持ち続けてきたのではないでしょうか。 そのとき、日本の支配層が引いておいた「伏線」が見事に生きてきた。 8月15日は「敗戦の日」ではなく「終戦の日」です。なぜこの日か。連合国に対してポツダム宣言を受け入れ
いつごろから広まったのか知りませんが、“「障害」は本来「障碍」と書くのに、戦後になって「障害」と書くようになった”という俗説があります。 結論から書きます。 「障害」は戦前からある書き方です。 今はGoogle ブックスという便利なものがあるので、画像を貼っておきます。 法律年鑑 第十三巻(昭和十二年) 別表ニ掲グル身體障害二以上存スルトキハ重キ身體障害ノ該當スル等級ニ依リ障害扶助料ヲ支給スベシ 百聞は一見にしかず、ですよね。 この話はここでおしまいです。 …なのですが、どうしてこの手の俗説が絶えないのか、少し考えてみます。 この考え方の背景には、「社会は間違っている、自分は正しいことを知っている」という中二病的心理があるように思います。 典型的なのが、コラムニストの小田嶋隆さんに絡んでいる次のツイートのようなものです。 @tako_ashi 障がい者を障害者となぜ書くのかというと 本来は
都知事選にも出馬を表明している田母神俊雄氏。 なにかと過激な言動で知られる人物だが、1月13日のNHK「おはよう日本」に噛み付いた。 今朝のNHKのトップニュースはサッカー本田選手のイタリアのミランでの活躍の様子でした。始めから12分間がそのニュースです。サッカーも人気が有るのかもしれないが、トップニュースで12分間もやることなのか。これでは国民が馬鹿になります。 出典:田母神俊雄氏のツイッター(ガジェット通信)とツイートしたのだ。 そのことはガジェット通信の独自ネタだったが、これが賛否両論で反響が大きかった。 スポーツの祭典である東京五輪のホストである知事候補がスポーツが嫌いではどうなるという話もあって、スポーツ嫌いではという話もネット上でささやかれたが、田母神氏は昨年5月には元巨人の長島茂雄と松井秀喜の栄養賞の受賞のニュースは歓迎していたという。 長嶋、松井両選手の国民栄誉賞を称えるテ
NEWSポストセブンの年始恒例企画、直木賞作家石田衣良氏へのインタビューをお届けする。「文化が寡占化する日本」。(取材・構成=フリーライター神田憲行) * * * 今の日本で嫌なのは文化的に寡占傾向が進んだということです。小説の世界でもアイドル、ドラマでも同じだと思います。誰かが何かを「面白い」と言えば、すぐ行列が出来ちゃう。行列の先になにがあるかわからないけれどとにかく並んでおくか、という貧しい時代のソ連のようですね。 たとえば僕がいる小説の世界で言うと、フロー(新刊)は売れてもストック(古典)が全く売れないんです。いま生きている作家でも死んだら途端に売れなくなります。あまり表に出てないですが、リーマンショック以降、作家の3分の1は厳しい状況ですよ。でも出版界全体の売り上げはピーク時の3分の1が落ちたところ。音楽CDのように半減していませんから、これからもっと落ちるかもしれない。 原因み
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この前、「経営者目線」について知人と話をしていて、「面白いなぁ」と思ったことがあったので紹介したい。 日本には、不思議なことに従業員に「経営者目線」を持つことを要求する会社がある。若者バッシングの常套句に「指示待ち族」とか「言われたことしかできない」とかいうのがあるが、これが発展して「お前たち従業員も、もっと会社のことを一人一人考えて、経営者目線をもって仕事をしろ」というご高説を垂れる経営者が実際少なくない。 しかし、よくよく考えてみると、仮にこれが本当に実現したとすると結構大変なことになる。「船頭多くして船山に登る」という諺があるが、経営判断に関する意見なんて当然人それぞれになるわけで、従業員が本当に経営者目線を持って自律的に考え始めたら、間違いなく大揉めになるはずだ。「右に行こう」と誰かが言い出したら「いやいや、左だ」と他の人が言い出して、さらには「待て待て、ひょっとすると上かもしれな
みなさんが、2ちゃんねるを今でも見るのはなぜでしょうか。 みなさんが、mixiを笑いのネタにしたのは何時でしょうか。 みなさんが、ニコニコ動画から一歩引いたのは何時ごろでしょうか。 2ちゃんねるという糞サイトが日本のインターネットにあります ソーシャルサービスの先駆けであり、最も世界で何度も終わったと言われたサイトですが終わりません。 以前より終わった感がありますがmixiより終わっていません。 2ちゃんねるを観測していたとき、ネットコミュニティとしての文化の終焉に何度も出会えました。 2ちゃんねるは、時代によって中心となる板が代わり、中心が動くことを繰り返すことで不死性を持った謎のサイトです。 一番最初は、開始1年目ぐらいでしょうか。その時代の中心は、ロビーといわれる場所でした。 ロビーとは、日常の違和感を一般的な問題化することで、無駄にしゃべりあうための場所です。 2ちゃんねる以前の掲
つじい・たかし=つつみ・せいじ 1927年東京生まれ。詩人・作家。 東京大学経済学部卒業。経済学博士(堤清二名義で1996年中央大学で学位取得)。西武流通グループ代表、セゾングループ代表などを歴任。現在、セゾン文化財団およびセゾン現代美術館理事長。また、日本芸術院会員、日本中国文化交流協会会長などを兼任。自身の創作活動の他に、セゾン文化財団およびセゾン現代美術館の理事長・堤清二として、舞台芸術と美術などを支援し続けている。著書に、詩集『異邦人』書肆ユリイカ、1961、『群青、わが黙示』思潮社、1992、小説『いつもと同じ春』河出書房新社、1983、『虹の岬』中央公論社、1994、『沈める城』文藝春秋、1998、『茜色の空』文藝春秋、2010、『叙情と闘争』中央公論新社、2009、他多数 私は市場経済というのは、 いくつかの前提を満たせば大変優れたシステムだと思います。 しかし市場経済が即、
「みんなのミシマガジン」紙版9月号の「はじめに」で私は、鷲田清一先生著『おとなの背中』から、長い引用をさせていただきました。 「お一人の仕事が丁寧だと、以心伝心、メンバーが入れ替わった異分野の職人さんたちにもそれが感染していって、だれが指示したわけでもないのに佇まいが一定の感度にそろってくる。(略)将来、おなじ職工の眼にふれたときに恥ずかしくないような仕事をしておきたいというのである。職人のこだわりはじつに未来の職人に宛てられていたのである」 これを実践していくこと。 このミシマガジンも、ミシマ社の本たちも、上記の「職人さん」のようでありたい。そう誓った私は、本書をご執筆された鷲田先生に、お話をどうしても直接うかがいたく研究室を訪れたのでした。 仙台メディア・テークの館長もされている鷲田先生。超がつくご多忙にもかかわらず、これからの人生の指針となるべき大切なことをいっぱい教えてくだ
10月26 笑い事じゃねーよ、スクールカウンセラー の話 カテゴリ:私の生の治療 今日は、市民公開講座で講師を担当しました。 その中身はまた追ってご紹介するとして。 対象は中学生の保護者と、スクールカウンセラーを含む学校教員 そこで症例提示をふたつ。 不登校の子が、スクールカウンセラーに 「不登校も個性だから別に良い」と心理教育され、 更に「個性なんだから受診する必要も無い」と言われ、長い間(1人は5年も)受診につながってなかった症例。 ちなみに二つとも、半年もしないうちに引きこもりを脱却したんですけどね。 とこの症例を紹介していたら、なんと会場の中から笑い声が!! 2人の年輩女性が高笑い。 「は?笑うとこか?ここ。保護者もきてんのに。ていうか、ほとんどが保護者なのに」 いや、わらいごとじゃないですよ。と釘を刺した。張り詰める会場。 いや、でも当然でしょ。 で、その後のアンケートで、多数
宮内庁の風岡典之長官は14日の定例記者会見で、秋の園遊会で天皇陛下に直接手紙を渡した山本太郎参院議員について、刃物が入った封筒が同議員宛てに届いたとの新聞記事を見た陛下が心配されていることを明らかにした。
こんにちは。江端智一です。 前々回、前回は、現在から将来のかけての人口減少の計算結果と、生涯未婚率の推移予測について記述しました。その中で、日本の人口が半分になるのは70年後、結婚を選択しない人が半分を超えるのは50年後、という結果を示しました。 内閣府は「平成25年版少子化社会対策白書」(以下、少子化白書という)の中で少子化問題に対して、「我が国は、社会経済の根幹を揺るがしかねない『少子化危機』とも言うべき状況に直面している」との声明を出しております(「少子化危機突破のための緊急対策」)。 私自身は、「社会基盤の根幹を揺るがす」などという認識では足りず、アガサクリスティの『そして誰もいなくなった』の国家レベルバージョン、日本史上最悪の国家存亡の危機、と考えています。 まず、動機ですが、「日本経済がヤバイ」はまあいいとして、「国民の『幸せ』を叶えられない」という、上から目線の物言いがかんに
窪田順生氏のプロフィール: 1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。 ここ数年、いわゆる「ブラック企業」にお勤めの方たちに取材をする機会がちょいちょいある。 ビックリするような過重労働や、あまりにも酷いパワハラの実体験をうかがわせていただき、心から気の毒だなと感じる一方で、いつも不思議に思うことが
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