1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 14:03:17.87 ID:1xhGCn/90 俺は賭けに勝った。 二人のうち、どちらか一方を見殺しにするという選択を放棄し、賭けに出た。 結果、二人は今も生きている。 その代償は──思い出。 ふと、携帯に登録したアドレスの一覧に目を通してみる。 が、そこにかつてあったものは、ない。 なかったことになっている。 再び携帯を操作し、メモ欄を起動する。 表示された六つの数字を見て、ため息をついた。 『275349』 俺は賭けに勝った。 ──はずだった。 Chapter 1 『安息のフィーネ』 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/11/04(日) 14:06:17.73 ID:1xhGCn/90 2010年 8月20日 「───ま」 「──うま!」 「きょうま!」 フェイリス「凶真!」 岡