江戸期「福島邸」保存へ 惜しむ声に当主移築へ 2011年8月31日 00:26 カテゴリー:九州 > 宮崎 江戸期のはりなどが確認できる福島邸の建築様式を見学する北海道大学大学院の小沢丈夫准教授(右)玄関と土間部分を解体した福島邸 江戸時代中期、約300年前の建築物と伝えられ、解体が決まっていた宮崎市中村西の古民家「福島邸」が移築保存されることになった。当初は取り壊す予定だったが、解体を惜しむ市民の声が広がり、当主の福島順一さん(82)が「歴史的評価や惜しむ声を聞いて、やはり残すべきだ」と決断した。母屋を可能な限り現在の形を保ちながら、隣接する土地に移す計画だ。 保存のきっかけになった同邸の見学会を6月下旬に開いた宮崎県景観会は、宮崎市の景観重要建造物指定を目指す。 家屋の移築工事は7月上旬に開始。高い技術と資材の調達などが必要で、工期は1年に及ぶ見通し。シロアリの影響で土台や柱、梁(