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ブックマーク / namdoog.hatenadiary.org (2)

  • という観念の生成について (4) - 現在思想のために

    ヘレニズムの伝統 2 占いと医術とは同じ源に発しているとされている。ギリシア神話では、どちらもアポロンの属性である。例えばプラトンは、『饗宴』で「アポロンが弓術、医術、占いを発見した」(197a)という旨のことを述べている。神アポロンの代理をこの俗世界でおこなうのが、古代ギリシアでは、iatrómantis(”doctor-seer”)であって、彼らは未来を予言し病気を治す技を持つと信じられていたのである。 占いについては後でやや立ち入って述べるつもりであるが、ここで端的に指摘しておきたいのは、占いと医術という二つの実践=技術=理論が準同型の記号学的構造をそなえている、という点である。 すなわち、占いは、目の前の<しるし>ないし<徴候>を捉えて、それを将来に起こる出来事を表意するものとして解釈する記号学的実践であるが、医術もこの点に変わりはない。 繰り返すことになるが、ヒポクラテスが医術の

    ushiwatat
    ushiwatat 2007/11/01
    |占いは、目の前の<しるし>ないし<徴候>を捉えて、それを将来に起こる出来事を表意するものとして解釈する記号学的実践であるが、医術もこの点に変わりはない。|
  • という観念の生成について (3) - 現在思想のために

    ヘレニズムの伝統 <記号>という観念の生成にヘレニズムの伝統が大きな寄与を果たしたことは、すでに厖大な資料によって明らかにされている。記号学の分野でこの点を強調したのは、ハンガリー出身の記号学者トマス・シビォクであった。ここではG. Manettiが原資料や多くの研究を渉猟してまとめたすぐれた研究(Theories of the Sign in Classical Antiquity, Indiana U. P., 1993、オリジナル版はイタリア語)に依拠しながら、私見を交えて問題の解明にあたることにしたい。 結論を先取りして言えば、古典ギリシアにおいて形成された<医術>――現代の学問としての<医学>と区別して一応こう呼ぶが、質的な意味では、認識-実践のシステムとして両者に違いはない。たとえ差異があるとしても、絶対的なものではなく単に程度の差に過ぎない――において、<記号>という観念が

    という観念の生成について (3) - 現在思想のために
    ushiwatat
    ushiwatat 2007/10/18
    |<記号>という観念の生成にヘレニズムの伝統が大きな寄与を果たした||ギリシアにおいて形成された<医術>||において、<記号>という観念が確立され、その結果として医術そのものが記号的実践として確立することになった|
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