「日本の著作物、世界から無視される恐れも」 長尾館長、Googleブック検索「対象外」に懸念:ウェブ学会シンポジウム 「世界のすべての人から、日本の著作物が無視されることになるかもしれない」――Googleブック検索和解案で、日本を含む英語圏外の国の著作物が対象外となったことについて、国立国会図書館の長尾真館長は12月7日開かれた「ウェブ学会シンポジウム」(東京大学)の基調講演で懸念を示した。 日本の一部の出版社などは、和解案が日本の書籍にも及ぶことに強く反対してきた。反対派の著作権者にとって、和解案の修正は「ハッピー」だったと長尾館長は話す。 だが「(米英などで)たいていの人がGoogleブック検索で本を調べるが、日本の書物は一切出てこない」という結果になることを懸念。Googleブック検索に参加しないなら、「日本独自で書物をきちんとスキャンし、世界にネット発信していくという努力がない限
「発行した書籍の全文検索が実現することを歓迎します」――出版中の一部書籍を全文公開するなど先進的な取り組みを行っているポット出版がこのほど、Googleブック検索の和解案に参加するとWebサイトで表明した。 Googleブック検索は、書籍本文をデジタル化(スキャン)して検索できるサービス。米国の著作者団体などが「著作権侵害に当たる」としてGoogleを提訴したが、著作者に一時金や収益の一部を支払うことなどで昨年10月に和解した。Googleは米国外の著作権者に対しても、和解案の受け入れ可否を回答するよう求めている。 国内出版界では強い反発が起きており、日本文芸家協会が抗議声明を発表したほか、倉本聰さんなど日本ビジュアル著作権協会会員の174人が、和解案の拒否を表明している。 一方、ポット出版は、Googleブック検索の取り組みについて、「有用な書籍を発見する手だてを格段に増やし、社会全体で
インターネット検索サービス大手のグーグルが貴重な書籍のデジタル化に乗り出した。7月に慶応大とデジタル化契約を結び、まずは大学の所蔵本に狙いをつける。 大学は巨額の費用がかかる独自のデジタル化には及び腰で、グーグルとの提携は魅力的だが、文化財の囲い込みにつながりかねないという警戒感も根強い。 グーグルは既に、スタンフォード大、オックスフォード大、ニューヨーク公共図書館など26機関と提携した。図書館側が無償で蔵書をグーグルに貸し出して、グーグルが本をスキャン、デジタル画像として保存・公開する。 アジアで初めて提携した慶応大の場合も同様で、グーグルは、同大が所蔵する著作権の保護期間(著者の没後50年)が終了した蔵書12万冊を読み取り、デジタルデータ化して、自由に検索できるようにする計画だ。 慶応大はこれまでに数億円規模の予算を投じ独自に貴重本10万ページ以上をデジタル化してきた。しかし、実績豊富
Googleは2007年秋、出版社と協力して同社データベースにある書籍の完全デジタル版を有料で公開し始めることを計画している。The New York Timesが、米国時間9月6日に報じた(同記事の閲覧には登録が必要)。Googleは現在、出版社との合意により、書籍の抜粋のみをオンラインで公開している。同記事は計画に詳しい匿名の消息筋の話を引用しているが、この計画についてのGoogleのコメントはない。 これが事実だとすれば、Googleのデジタルブックプロジェクトである「Google Book Search」の方針転換を意味し、出版社と再交渉して新たな契約を締結することになるだろう。Googleは図書館に所蔵されている書籍のデジタル化を進めているが、これが一部出版社による訴訟を引き起こしていることから、困難な取り組みになりそうだ(同記事は協力の可能性のある出版社を明示していない)。 同
Googleは7月6日、書籍検索サービス「Googleブック検索」において、慶応義塾大学と提携すると発表した。日本の図書館でGoogleブック検索の図書館プロジェクトパートナーに加わるのは初めて、またアジアでも初の参加となる。慶應義塾大学図書館の蔵書のうち著作権保護期間の切れた書籍約12万冊を対象として書籍のデジタル化に取り組む。 左から安西祐一郎慶応義塾長、アダム・スミスGoogle Inc.プロダクト・マネージメント・ディレクター、村上憲郎Google Japan Inc.代表取締役社長 今回の提携は、Googleが推進する「Google ブック検索図書館プロジェクト」の一環。GoogleはGoogleブック検索で利用する書籍データを得るために、出版各社と「Google ブック パートナー」という契約を結び、図書館とはGoogle ブック図書館プロジェクトを推進している。 慶応義塾大学
米Googleは米国時間6月6日,同社の書籍本文検索プロジェクト「Google Books Library Project」に,米国の12大学で構成するコンソーシアム「Committee on Institutional Cooperation(CIC)」が加わったと発表した。GoogleはCICと協力し,参加大学の図書館から最大で1000万冊の蔵書を選択してデジタル化する。 このプロジェクトには,すでにハーバード大学,スタンフォード大学,オックスフォード大学などが参加しており,CICが加わることで参加大学の数が倍増するという。今回,新たにシカゴ大学,イリノイ大学,インディアナ大学,アイオワ大学,ミネソタ大学など中西部の大学がこのプロジェクトに参加することになった。多くの大学が加わることで,それぞれがが保有する貴重な書籍コレクションにオンラインでアクセスできるようになる。 Googleは,
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