内戦が続くシリアで、少数民族クルド人の勢力は、トルコ国境に近いシリア北西部の支配地域アフリンにアサド政権軍を迎え入れることを決めたと、ロイター通信が18日、報じた。同地域は1月20日以降、トルコ軍の侵攻を受けており、クルド人勢力は対トルコでアサド政権と共闘する狙いとみられる。 同通信の取材を受けたクルド人勢力の高官が、アサド政権軍の部隊が数日以内にアフリンに入ることを明らかにしたという。また、シリア反体制派NGO「シリア人権監視団」も18日、クルド人勢力と政権の間で同様の合意が成立したと発表した。 アサド政権側はまだ発表していないが、トルコ軍のアフリン侵攻を「主権侵害」と繰り返し非難していた。報道や監視団の発表が事実であれば、今後、シリア北部でトルコ軍はアサド政権軍とも衝突する恐れがあり、シリア内戦が混迷を深めるのは必至だ。 ただ、クルド人勢力とアサド…