トランプ氏が米国大統領に就任して半月あまり。TPP離脱やNAFTA見直し、イスラーム系移民の入国規制、メキシコとの国境沿いの壁建設など、大統領選挙で打ち出した方針のうち実行に移されました。それによって世界は大きく揺れており、中ロやイスラーム系組織など米国と敵対的な勢力だけでなく、日本やオーストラリアなどの同盟国も、その一挙手一投足に神経をとがらせざるを得なくなっています。 しかし、なかにはトランプ政権の発足を「追い風」と捉えて、自らの方針を加速させる国もあり、イスラエルはその典型例といえます。 日本ではあまり報道されていませんが、先月からイスラエル軍の行動は活発化しています。1月15日、イスラエル軍はガザにあるイスラーム武装組織ハマースの施設を攻撃。そして24日には、やはりハマースの施設をイスラエル軍の戦車が攻撃しました。これに関して、イスラエル政府は「パトロール中の部隊が攻撃を受けたこと