ムハンマド皇太子(中央)が実権を掌握して以降、サウジアラビアはイランとの対決姿勢を強めている REUTERS <サウジアラビアが、中東和平でパレスチナを犠牲にして水面下でイスラエルと手を組んでいるとの噂も> 中東和平のカギを本当に握っている国、それはサウジアラビアなのかもしれない。 イスラエルとパレスチナが和平を結ぶためにはサウジアラビアの協力が不可欠だと、イスラエルのカッツ情報活動相は最近のインタビューで語っている。「アラブの盟主であるサウジアラビアがパレスチナへの庇護を約束し、代わりに(米政府が用意する)和平案を受け入れるよう求めるべきだと思う」 いまサウジアラビアにとって重要な関心事は、中東でイランの影響力を弱めること。最近はイランへの対抗上、パレスチナへの支援より、イスラエルとの協調を優先させているように見える。もしそうだとすれば、カッツが期待するように、サウジアラビアはイスラエル
![アラブの盟主が「変心」? イスラエルと急接近の理由](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1aa142757c4a4c722381c8a2f91efbd434113480/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fstories%2Fassets_c%2F2017%2F12%2Fmagw171223-saudi02-thumb-720x427-126734.jpg)