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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (791)

  • シリアで拘束されたスペイン人元人質の証言──安田純平さん事件のヒントとして

    <安田純平さん拘束の1カ月後にシリアの武装組織に拘束され、10カ月後に解放されたスペイン人ジャーナリストが、「通訳兼コーディネーターに裏切られた」と語っている。その通訳とみられる人物に質してみると......> 安田純平さんがシリア北部で武装組織に拘束されて3年がたったことについて、先月のコラム (「安田純平さん拘束から3年と、日の不名誉」)で取り上げた。しかし、7月末にインターネットの動画サイトに掲示された、オレンジ色の服を着せられ、銃を突きつけられた安田さんの動画については詳しく触れなかった。安田さんが「私の名はウマルです。韓国人です」と語ったことなど、謎ばかりだった。 安田さんの関連で情報を探すうちに、シリア国境に近いトルコ南部にいるという「ウサーマ」という人物と連絡がとれた。日のメディアとも仕事をしている英語・アラビア語の通訳兼コーディネーターだと名乗った。 ウサーマは「ヌスラ

    シリアで拘束されたスペイン人元人質の証言──安田純平さん事件のヒントとして
  • なぜイタリアはテロと無縁なのか

    <長年にわたるマフィアとの攻防が過激派のテロ対策に生かされているというが、警察の手柄だと胸を張れない事情も> イタリア政府に難民認定を申請していたガンビア人が4月、ナポリで逮捕された。この男はテロ組織ISIS(自称イスラム国)に忠誠を誓う動画をメッセージアプリで配信。無差別に通行人をはねる自動車テロを計画していた疑いも持たれている。 この1件が示すように、イタリアにも相当数の過激派が潜入している。にもかかわらず、なぜか重大なテロは起きていない。フランス、ドイツ、イギリスなど他の欧州主要国でテロが相次いでいるのとは対照的だ。 この現象には、安全保障の専門家らも首をかしげている。 政府が万全のテロ対策を取っているからだ――多くのイタリア人はそう胸を張るだろう。だが実情はもっと複雑で、自慢できるような状況ではなさそうだ。 当然ながら、この国の治安当局もテロ封じ込めの努力はしている。ミラノに部を

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  • シリア攻撃で米国が得たもの──「化学兵器使用を止める」の大義のもとに

    欧米がシリア攻撃を開始した4月14日未明、首都ダマスカスの上空を飛んだミサイル SANA/REUTERS ・シリアへのミサイル攻撃は「化学兵器の使用」を理由にしている ・しかし、トランプ政権には北朝鮮への威嚇、ロシアに一矢報いること、国内世論の支持を集めること、などの目的をうかがえる ・これらの目標が達成されるかは不透明だが、それと引き換えに行われたミサイル攻撃は、ロシアとの緊張をこれまでになく高める 現地時間の4月13日、トランプ大統領はシリアへのミサイル攻撃を命令。東グータで化学兵器が使用された疑惑に関して、米国政府はこれがシリア軍によるものである証拠をもっていると強調し、英仏もこれに呼応するなかでの攻撃でした。 米国は約1年前の2017年4月7日にもシリアを59発の巡航ミサイルトマホークで攻撃していますが、その時と同様、今回も「アサド政権による化学兵器の使用を止めさせること」を大義と

    シリア攻撃で米国が得たもの──「化学兵器使用を止める」の大義のもとに
  • シリア「虐殺された町」の市民ジャーナリストたち

    歴史上初めて、市民が欧米メディアに代わって戦争報道を担う状況がシリアに生まれている。ISに支配されたラッカからSNSで発信を続け、注目を集めた市民ジャーナリストグループを追ったドキュメンタリー映画『ラッカは静かに虐殺されている』。彼らはいま、米軍・有志連合の支援を受けたクルド人民兵という新たな敵と対峙している> 過激派組織「イスラム国」(IS)のシリア側の都だったラッカを舞台に、市民ジャーナリストがIS支配を告発するドキュメンタリー映画『ラッカは静かに虐殺されている』が4月14日から東京で公開される(公式サイトはこちら)。 ISはインターネットを通じて世界に宣伝画像を拡散させ、3万人以上の若者たちを中東や欧米から集めた。ISに抵抗する市民が使う手段もまたインターネットのSNSだった。このドキュメンタリーはSNS時代に拡散する暴力に対する「市民の闘い」の記録である。 映画の題名『ラッカは静

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  • 森友問題、佐川喚問は証言拒否で疑惑解明にほど遠く 今後は世論次第

    3月27日、衆参の予算委員会で行われた証人喚問は、佐川宣寿・前国税庁長官が財務省決裁文書の改ざん理由や経緯について、刑事訴追の恐れがあるとして証言を拒否したため、真相解明にはほど遠い結果となった。写真は予算委員会で証言する佐川氏(2018年 ロイター/Toru Hanai) 衆参の予算委員会で27日に行われた証人喚問は、佐川宣寿・前国税庁長官が財務省決裁文書の改ざん理由や経緯について、刑事訴追の恐れがあるとして証言を拒否したため、真相解明にはほど遠い結果となった。野党側は安倍昭恵首相夫人、迫田英典・元国税庁長官らの証人喚問を要求した。 ただ、マーケットには安倍晋三内閣は危機を切り抜けたとの見方が浮上。日経平均<.N225>が前日比500円超上昇し、経済界からも国会での政策議論を求める意見が出ており、「森友疑惑」が落着するかどうかは、今後の世論次第になりそうだ。 この日の証人喚問を前に、政府

    森友問題、佐川喚問は証言拒否で疑惑解明にほど遠く 今後は世論次第
  • 動き出す放送法改正 安倍首相は改憲に向け「政治的公平」撤廃狙う?

    3月26日、安倍晋三首相の肝いりである放送規制改革を巡る議論が格化している。写真は東京スカイツリー。都内で2016年8月撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) 安倍晋三首相の肝いりである放送規制改革を巡る議論が格化している。焦点は政治的公平などを定めた放送法4条撤廃の有無。官邸サイドの撤廃方針に対して、放送業界や監督官庁の総務省は、慎重スタンスを崩していない。官邸は通信(インターネット)と放送の融合を進めるにあたり、規制のレベルを比較的自由なネットに合わせたい意向だが、放送関係者からは、放送の信頼性が揺らぎかねないと危惧する声も出ている。 コンテンツ強化狙う 「私は以前、AbemaTVに出演したが、ネットテレビは視聴者の目線に立てば、地上波と全く変わらない。技術革新によって通信と放送の垣根がなくなる中、国民共有財産である電波を有効活用するため、放送事業のあり方の大胆

    動き出す放送法改正 安倍首相は改憲に向け「政治的公平」撤廃狙う?
  • それでも安倍政権にNOと言えない保守派──森友学園文書書き換え問題

    行政の長として...... 森友学園に関する文書書き換え問題が熱を帯びる。いま保守派の中には、従前から強烈に安倍政権を応援していたが為に、あらゆる理屈をこねくり回して、この問題に関し、「安倍夫は悪くない」と弁明する風潮が目立つ。 安倍総理のこの問題への関与の有無・度合いは不明だが、「行政全体の信頼を揺るがしかねない事態であり、行政の長として責任を痛感している」(3月12日)と自ら述べたたように、「公文書の書き換え」は「知人に便宜を供与した疑惑」などとは次元が違う。 公文書は国民共有の財産であり、件は民主主義国家の根幹を揺るがしかねない大事件だ。少なくとも行政の長としての批判を甘受するべきである。 とりわけ昭恵夫人は、そもそもこの問題発生のきっかけを作り、「瑞穂の国記念小学院」名誉校長の職を受け入れたのだから、単なる詐欺事件の被害者では無い。被害者であるなら、公文章から名前を削除する合理

    それでも安倍政権にNOと言えない保守派──森友学園文書書き換え問題
  • イタリア「五つ星運動」31歳首相誕生までのシナリオ 最大の障害は民主党のレンツィ元首相だ

    [ローマ発]欧州連合(EU)と単一通貨ユーロに強い疑念を唱えてきた新興の市民政党「五つ星運動」と極右政党「同盟(旧・北部同盟)」が大躍進したイタリア総選挙について、国際問題研究所(iai)のエリオノーラ・ポリ研究員にインタビューした。 市民政党を阻む障害 ポリ氏の解説によると、上下両院で第1党になった「五つ星運動」のルイジ・ディマイオ党首(31)が投票前に発表した組閣名簿のメンバーは左派中心。選挙期間中に取り沙汰された「イタリア第一!」を掲げるナショナリストの「同盟」と組む「EU懐疑派連立政権」の線は薄れ、民主党との「左派連立政権」が最も有力になってきた。 しかし「五つ星運動」を目の敵にするEU統合派の民主党書記長マッテオ・レンツィ元首相が「総選挙での敗北の責任を取って辞任するが、次の政権が樹立されてからだ」と釘を差しており、「五つ星運動」政権誕生を阻む最大の障害になっている。 民主党の敗

    イタリア「五つ星運動」31歳首相誕生までのシナリオ 最大の障害は民主党のレンツィ元首相だ
  • 男女の力関係が逆転したら世界はどうなるのか?

    <突然変異で女性が特殊な肉体的パワーを持ち、男女の力関係が逆転した未来で男性を待ち受ける残酷な運命とは> 2017年は、これまでセクハラや性暴力に耐えてきた被害者が「私もだ」と手をつないで立ち上がり、権力を持っていた加害者を追及する「#MeToo」ムーブメントが盛り上がった年だった。時を同じくして、この#MeTooムーブメントを反映するようなディストピア小説英語圏でベストセラーになった。ニューヨーク・タイムズ紙をはじめ多くのメディアが「2017年の最優良小説10作」のひとつに選んだ『The Power』は、男女の力関係が反転し、女性が男性を力で圧倒的に支配する社会を描いている。 この小説は、未来の世界から過去を振り返る「歴史小説」のスタイルを取っている。 かつて世界は男性が支配していたが、ある時から女性が突然変異で特殊なパワーを持ち始めた。鎖骨部分に「skein」という筋肉のような臓器が

    男女の力関係が逆転したら世界はどうなるのか?
  • 米朝対話の影にひそむ日本のリスク 外交的に孤立する可能性も

    3月7日、米国との直接対話を模索する北朝鮮の変化は、日が外交的に孤立するリスクもはらんでいる。日にとって最悪のシナリオは、米朝が頭越しに接近すること。日の安全保障や国益が無視されたまま、米朝間で取り引きが行われる可能性を専門家などは指摘する。2017年3月撮影(2018年 ロイター/Edgar Su/File photo) 米国との直接対話を模索する北朝鮮の変化は、日が外交的に孤立するリスクもはらんでいる。日にとって最悪のシナリオは、米朝が頭越しに接近すること。日の安全保障や国益が無視されたまま、米朝間で取り引きが行われる可能性を専門家などは指摘する。 これまで安倍晋三首相は、核実験と弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮の脅威を訴えてきた。韓国で行われた平昌冬季五輪中も「対話のための対話では意味がない」、「非核化に向けて圧力を最大限まで高める」と繰り返し、その方針は米国と共有して

    米朝対話の影にひそむ日本のリスク 外交的に孤立する可能性も
  • イタリア極右が総選挙前にすみ分け作戦

    <片や「反移民」のみ、片や過激なカトリック原理主義――主張を役割分担した右派が3月4日の総選挙を前に支持を拡大している> イタリア中部マチェラータで2月3日朝、28歳のルカ・トライーニが通りを車で走りながらアフリカ系らしき住民を次々に銃撃、男女6人を負傷させる事件が起きた。3月4日の総選挙を目前に控え、人種的な憎悪をむき出しにしたこの凶行に喝采を送った極右政党がある。「フォルツァ・ヌオバ(新しき力)」だ。何と彼らはトライーニに弁護団の提供まで申し出た。 カトリック原理主義とファシズムへの回帰を掲げる彼らをイタリア政界のはみ出し者と片付けるのは簡単だ。実際、公認政党とはいえ、選挙では大して票を獲得できそうにない。 04~09年の一時期、ムソリーニの孫娘アレッサンドラ・ムソリーニと連携して、欧州議会で議席を確保したことはあるが、それを除けば中央でも地方でも議会に進出した経験はゼロ。 そんな彼ら

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  • 『君の名前で僕を呼んで』多感な17歳が落ちたひと夏の同性愛の恋

    研究熱心なシャラメは傷つきやすい10代の若者を自然体で演じる Matt Winkelmeyer/GETTY IMAGES FOR SXSW <アカデミー賞4部門にノミネートされた今作で傷つきやすい青年の内面を見事に演じた、期待の新星ティモシー・シャメラの魅力に迫る> もうすぐ映画賞シーズン。覚えておくべき名前を1つ挙げるとしたら、ティモシー・シャラメ(22)だ。シャラメは17年、アカデミー賞受賞がささやかれる2つの作品に出演してブレイクを果たした。『レディ・バード』ではイカれたミュージシャンを熱演。『君の名前で僕を呼んで』の傷つきやすいエリオ・パールマン役では、アカデミー主演男優賞への期待が高まる。 『君の名前で僕を呼んで』は07年のアンドレ・アシマンの小説映画化したイタリアを舞台にした切ないロマンス。17歳のエリオは夏の間同居することになった年上のアメリカ人青年オリバー(アーミー・ハマ

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  • 裁量労働制のどこがウソなのか?

    <日の企業では事実上、人に時間管理の裁量権がないケースがあり、その状態で裁量労働制の制度だけを適用すれば、結果として長時間労働につながりかねない> 裁量労働制にすればトータルの労働時間が減るのか、減るという統計はウソではないのか、といった話しが政治的な駆け引きに使われています。要するに、野党側は政府が提出した「裁量労働にすると労働時間が減る」というデータの信憑性を疑っているわけです。 確かに裁量労働制というのは、「あるタスクを完遂する上で、時間のかけ方や仕事の進め方を、自分の裁量でコントロールし、主体性を持って仕事に向き合う」という考え方に立って、「求められる成果を上げていれば、出退勤は自由」という運用をするものです。 この制度ですが、理想的に運用がされればメリットはあります。「仕事の遅い人が高額の残業手当をもらったり、努力賞的な評価を得たり」することがなくなり、「スキルの高い人が比較

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  • バラバラ死体事件に揺れるイタリア総選挙 ベルルスコーニ元首相がキングメーカーに

    バラバラ死体事件の報復?アフリカ出身の男性を次々と狙い撃ちする事件が発生(2月3日、伊マチェラータ) REUTERS <イタリア中西部で発見された18歳女性のバラバラ死体事件が3月4日投票の総選挙の行方を左右するかもしれない。地中海を渡ってやって来る難民に対する嫌悪と排外主義がますます強まっているからだ> [ロンドン発]1月29日昼過ぎ、ローマ出身のパメラ・マストロピエトロさん(18)はイタリア中西部マチェラータにあるリハブ(薬物依存症回復施設)からスーツケース1つに身の回りのものを詰め込んで抜け出した。お金や携帯電話、身分証明書は施設に預けたままだ。 昨年10月から施設で暮らしていたため、ヘロインが欲しくて仕方なかった。ロングヘアのパメラさんはスリムでキュートな女性。通りがかった中年男の車に乗り込み、ガレージに敷かれた毛布の上で若い体を売った。ヘロインを買う、たった50ユーロのために。

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  • カタルーニャ州首相の信任投票が延期された本当の理由

    予定されていたプッチダモン信任投票が延期されたにもかかわらず、プッチダモンのお面を被って、州議会近くでデモの参加する独立派市民 Photograph by Toru Morimoto <「亡命中」の独立派プッチダモンの首相就任が掛かった信任投票が、当日、突然延期された。緊迫状態が続くカタルーニャだが、市民たちの側には思わぬ変化も見え始めている> 「民は政府に従わない。政府が民に従うのだ」 元カタルーニャ州首相カルラス・プッチダモンの首相就任の信任投票が延期された1月30日、独立賛成派の人々がプッチダモンのお面を被り、州議会議事堂に詰めかけた。 独立派が過半数を占めた昨年12月の選挙結果を受け入れるよう、スペイン中央政府に対して要求したが、群衆はカタルーニャ州警察によって解散させられた。10月には独立を問う住民投票の遂行を助けた州警察だが、自治権を失った今は、中央政府直轄になってしまった。

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  • クルド女性戦闘員「遺体侮辱」映像の衝撃──「殉教者」がクルド人とシリアにもたらすもの

    内戦の続くシリアでの戦闘をめぐり、2月3日にシリア人権監視団が発表した映像は、各国に大きな衝撃として伝えられました。この映像では、トルコとの国境に近いシリアのアフリンで戦死したクルド人女性戦闘員の遺体の手足を十数人の民兵が切断する様子が、生々しく映し出されています。この映像は加害者が撮影したものとみられます。 戦場であっても、戦闘員であっても、守られるべき尊厳があるはずですが、今回の映像からはそのようなものは微塵も感じられません。映像のなかでは、民兵の一人が女性戦闘員の左胸を踏みつける様子も映し出されています。 これに対して、シリアのクルド人勢力からは、民兵を支援するトルコ政府への批判が噴出。ヨーロッパ諸国やアラブ諸国でも広く報じられています。一方、トルコ政府はこの件には沈黙を保っていますが、やはり2月3日に外務大臣が「アフリンのクルド人勢力が安全保障上の脅威」と強調しています。 シリアの

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  • 絶望のシリア和平は新たな戦いへと向かう

    <シリア内戦は最終局面を迎えているものの外国勢力の介入で未来は混沌としている> アメリカはシリアの国土の約28%を半永久的に、クルド系のシリア民主軍と合同で実効支配し続けるつもりだという。情報の信頼性は複数の米政府当局者が認めている。 しかしシリア内戦に介入している他の勢力が、そんな計画を認めるわけがない。例えばアメリカの同盟国であるトルコ。先頃「オリーブの枝作戦」なるものを開始して、クルド系部隊の支配するシリア北部アフリンの攻略を目指している。一方で首都ダマスカスを拠点とする政府軍は南部でスンニ派系の反政府武装勢力に対する攻勢を強めているし、北部イドリブでも主要な空軍基地を奪還している。 テロ組織ISIS(自称イスラム国)の拠点崩壊で内戦の終結は近いという説もあるが、とんでもない。まだまだ流血は続いていて、アメリカがシリア領内に居座れる保証はどこにもない。 シリアの戦争に首を突っ込んでい

    絶望のシリア和平は新たな戦いへと向かう
  • シリアで反体制派がロシア軍機撃墜 脱出した操縦士は地上戦で死亡

    ロシア外務省は、同国戦闘機が3日、シリア北部イドリブ県上空で撃墜され、機外に脱出したパイロットが殺害されたことを明らかにした。写真はシリアのロシア軍基地フメイニムで待機するロシア軍機 Vadim Savitsky-REUTERS ロシア外務省は、同国戦闘機が3日、シリア北部イドリブ県上空で撃墜され、機外に脱出したパイロットが殺害されたことを明らかにした。反体制派組織はソーシャルメディアで、携行型ミサイルでロシア軍機を撃墜したと明らかにした。 ロシア外務省も、戦闘機は携行型地対空ミサイルで撃墜されたと説明。パイロットはパラシュートで脱出したが、その後地上の戦闘で死亡したとした。 戦闘機が降下した地域では、ロシアによる空爆や、ロシアやイランが支援するシリア政府軍と、アサド政権に反発する反体制派との地上での戦闘が続いている。 米国務省のナウアート報道官は、ロシア軍機が撃墜されたことや、米国が反体

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  • 緊迫カタルーニャのツイッター大喜利「プッチダモンはどこだ」が面白い

    プッチダモンは現れるのか。信任投票が行われるカタルーニャ議事堂。スペイン国旗とカタルーニャ州旗がたなびく Photograph by Toru Morimoto <スペイン憲法裁が、独立派プッチダモンの「遠隔地就任」を認めないとの判断。これまでプッチダモンは警察の目をかいくぐって投票や「亡命」を行ってきただけに、就任投票の1月30日には思いもよらない方法で現れるのではないかと噂されているが......> 独立運動をめぐって、スペイン中央政府から「国家反逆罪」などの疑いで逮捕状が出ているカタルーニャ州元首相カルラス・プッチダモン。昨年10月の住民投票後に独立を宣言して以来、ベルギーのブリュッセルで「亡命生活」を送っている。 12月の州議会選挙で独立賛成派が多数を占めたため、カタルーニャ議会が信任投票でプッチダモンを州首相として再任――と思いきや、ここへ来て、中央政府が憲法裁判所を使って妨害し

    緊迫カタルーニャのツイッター大喜利「プッチダモンはどこだ」が面白い
  • スペイン帰国の可能性排除せず=カタルーニャ州前首相

    Former Catalan president Carles Puigdemont addresses the media after a meeting with Roger Torrent, speaker of Catalan Parliament, in Brussels, Belgium, January 24, 2018. REUTERS/Yves Herman [ブリュッセル 24日 ロイター] - ベルギーに滞在しているプチデモン前カタルーニャ自治州政府首相は23日、反逆や扇動の罪で逮捕される危険があるが、新首相を選出する議会投票に参加するためスペインに帰国する可能性を否定したわけではないと述べた。 プチデモン氏は、ブリュッセルで記者団に「(投票や首相就任の方法には)多くの可能性がある。いかなる可能性も排除しない」と語った。 プチデモン氏は昨年10月、一方的にカタルーニャ

    スペイン帰国の可能性排除せず=カタルーニャ州前首相