ランサムウェア(身代金ウイルス)の被害の拡大が続いている。この手法で人々から金を奪い取る犯罪者集団は勢いを増しており、調査によると月間で250万ドル(約2.8億円)以上の被害が発生しているという。 カリフォルニア大学サンディエゴ校やニューヨーク大学、さらにブロックチェーン分野のリサーチ企業、Chainalysisらが被害の実態を報告した。 ランサムウェアといえば直近で話題になったのはWannaCryやNotPetyaだが、その被害額はそれぞれ14万ドル、1万ドルとわずかなものだった。グーグルの研究チームのLuca Invernizziは「彼らの目的は身代金ウイルスで儲けることではなかった。別の目的で彼らはウイルスをバラまいていた」と述べた。 資料によると身代金ウイルスの被害額は2016年の第1四半期に、世界で10万ドルだったが、短期間で250万ドルまで急上昇を遂げた。現在、最大の勢力を誇る