シチリア島の廃墟となった教会に集うオマールさん(2列目右・17歳)と移民の男の子たち。 (2018年12月撮影) © UNICEF_UN0264448_De Luigi VII Photo 【2019年11月8日 ローマ(イタリア)発】 ユニセフ(国連児童基金)は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と国際移住機関(IOM)と共に本日発表した新しい報告書の中で、2014年から2018年の間におとなの同伴者のいない子どもとしてイタリアに到着し、18歳になった推定6万人の若い難民・移民たちには、きちんとおとなになっていくための継続的な支援が必要であると述べました。 報告書『岐路に立って:イタリアで成人期を迎えるおとなの同伴者のいない子どもたち』(原題:At the crossroad:Unaccompanied and separated children in the transition
【ベルリン=伊藤寿庸】イタリアで昨年12月下旬に施行された難民排斥の法律(通称「サルビーニ法」)に対して、各地の市長が年明けから反旗を翻しています。 連立与党の極右政党「同盟」党首サルビーニ内相が提唱した同法は、「人道的理由」による難民の滞在許可を廃止。その結果、戦争や政治的迫害以外の理由による難民に、居住許可や身分証明書の発行ができなくなりました。これまで各地で、教育・医療を受け、働いて生活していた難民の人たちが、不法滞在状態に陥ります。 ナポリやパレルモ、フィレンツェ、パルマをはじめ多くの自治体は、同法を「非人道的」「憲法違反」と批判。難民の人たちを違法状態に置けば、マフィアなどがあっせんする闇労働の餌食になるとして、滞在許可を発行し続けています。 パレルモのオルランド市長は、同法が憲法にも欧州人権条約にも違反していると指摘。同市の対応は、同法に従わないのではなく「憲法上認められている
300人以上の難民を乗せたスペインの支援団体「プロアクティバ・オープン・アームズ」の船が入港/JORGE GUERRERO/AFP/AFP/Getty Images (CNN) 難民船の救援活動に取り組むスペインの支援団体「プロアクティバ・オープン・アームズ」の救助船が難民300人以上を乗せて地中海をさまよった末、スペイン南端アルへシラス付近に入港した。 難民らはアフリカのソマリアやナイジェリア、マリの出身者で、今月21日に遭難しかけた3隻の船から救助された。 救助船はイタリアとマルタに入港を拒否され、洋上でクリスマスを迎えた映像がツイッターに投稿されていた。 同団体はツイッターで、船にはトイレが2カ所、最低限の食料が2~3日分しかなく、医薬品や毛布も手に入らないと訴えていた。 すでに新生児と母親が空路マルタへ運ばれ、皮膚の感染症にかかった10代の若者1人がイタリアに搬送されていた。 イタ
人材募集 活動に参加しませんか 世界の現場 で、そして日本で、あなたの経験が求められています。 医療スタッフに限らず、多様な人材を募集中です。
移民問題で強硬姿勢を取るイタリアのコンテ政権のサルビーニ副首相兼内相が移民排斥に関する主張で物議を醸している。 サルビーニ氏は10月初旬、ドイツで難民申請を却下されたアフリカ移民が独政府のチャーター機で経由地となったイタリアに送還される計画が明らかとなったとき、イタリア国内の空港を閉鎖すると警告した。 コンテ政権は、6月にもアフリカ移民を乗せて地中海を漂流していた民間救助船アクエリアス号の伊南部への入港を拒否。フランスなど他の欧州連合(EU)加盟国との間で軋轢(あつれき)を生んだ。 EUは人道的見地から難民受け入れには寛容とされてきた。シリア内戦初期の難民が割と高学歴で、ある程度裕福だった点は良かったかもしれない。しかし、内戦の長期化による難民の激増に加えて、政情不安と民族間の争いが原因の貧困から逃れるアフリカ難民が際限なく地中海を渡ってくると、状況は変わってきた。EUは6月の首脳会議で、
イタリア政府は24日、移民・難民に対する滞在許可を大幅に厳格化する法律を閣議決定した。これまで「人道上の理由」として認めてきた滞在許可を、移民が母国で低賃金で過酷な労働を強いられたり、治療が必要だったりする場合に限って認める制度に変える。施行されれば、イタリアの移民・難民の受け入れは大幅に減る可能性がある。 同法では、難民が公務員に暴力を振るったり、強盗や性暴力などの犯罪で有罪になったりした場合は、難民認定を取り消すと規定。不法滞在になった人を強制送還するための収容施設を増設し、最長6カ月間の収容期間中に送還手続きを進めるとしている。 閣議決定後、コンテ首相は「難民を保護する仕組みは守っていく」と述べたが、移民・難民の排斥を掲げて連立政権入りした右派「同盟」党首のサルビーニ副首相は「(同法施行は)イタリアをより安全にする第一歩」とツイートした。 イタリアでは法律は閣議決定後、議会の承認を得
【パリ=三井美奈】スペインへ地中海経由でアフリカ北部から不法入国する移民が今年になって急増し、イタリアをしのいで欧州最多となった。スペインでは、寛容な移民政策が「移民を誘発した」という批判が出始め、サンチェス首相は試練に直面している。 今月22日、アフリカ北部にあるスペインの飛び地領セウタに100人以上が国境を強行突破して入国し、そのテレビ映像が国民に衝撃を与えた。移民たちは鉄条網を破り、石灰や酸性物質、汚物入りのペットボトルを投げつけて国境警察を撃退。スペインや欧州連合(EU)の旗を掲げ、Vサインをして喜んだ。 セウタはモロッコと地続きで、先月も約600人が鉄条網を越えて不法入国した。サンチェス首相は22日、負傷した警察官をねぎらい、「移民出身国と協力し、人道的で効率ある移民対策をとる」と訴えた。 国際移住機関(IOM)の今年1月から8月15日までの集計によると、地中海経由でスペインに上
2019年7月20日(土)に開催された成蹊大学と大妻中野中学校・高等学校でのパートナー上映をもちまして、『UN […]
イタリアのエンツォ・モアベロ・ミラネージ外相は23日、移民船の受け入れを5週間続けると表明した。新たに受け入れる移民の数の配分について、欧州連合(EU)と再交渉する間の措置だとしている。 イタリアは、アフリカから地中海を渡って欧州を目指す移民たちが最初に到着する主な場所になっているが、EU加盟国の間での公平な移民受け入れを求めてきた。
7月19日、イタリアコンテ首相は、欧州委員会に対し、地中海で救助した移民の行き先を割り振る統括機関の創設を求めたと明らかにした。会見する同首相。18日にベルリンで撮影(2018年 ロイター/Hannibal Hanschke) [ローマ 19日 ロイター] - イタリアコンテ首相は19日、欧州委員会に対し、地中海で救助した移民の行き先を割り振る統括機関の創設を求めたと明らかにした。 イタリア新政権は、移民の受け入れ制限を模索しており、同国が亡命申請者への対応で不当な負担を強いられているとして、人道支援船の受け入れを中止した。 イタリアは15日、ドイツ、フランス、マルタ、スペイン、ポルトガル、アイルランドが多くを受け入れることに同意したため、移民450人のシシリア島下船を許可した。EU加盟国間でこうした暫定措置を巡り合意が成立したのは初のケースとなった。 国連は19日、この動きを歓迎、EUの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く