国会議事堂前に地鳴りのように響き渡る「安倍はやめろ!」「戦争反対!」のシュプレヒコール。本日、国会前で開かれた安保法制反対のデモは、雨に見舞われるという悪天候ながら、これまでで最大規模の人びとが詰めかけた。その人数は、なんと35万人にも上ったという。さらに、本日は全国各地約250箇所で同じようにデモやイベントなどが行われており、それらの数を合わせると相当な人数になると思われる。 熱気もすさまじい。高校生グループは「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」を歌い上げ、大学生たちは全国津々浦々から結集。世界的ミュージシャンの坂本龍一もスピーチに駆けつけ、芥川賞作家の平野啓一郎に、デモ参加を表明していた作家の室井佑月、いとうせいこう、高橋源一郎、映画監督の園子温、高畑勲らの姿も。当然、歩道には人が溢れかえり、早々に警察のバリケードは決壊。これまで封鎖されてきた車道に人の波が押し寄せ、結局、4車線の車道はあ
特派員リポート 喜田尚(ウィーン支局長) 混乱する中東、北西アジアを逃れ、自力で欧州へと向かう人々の流れが止まらない。欧州で難民としての認定を受けるため、トルコからギリシャに渡り、バルカン半島を北上する。このルートで東欧ハンガリーに不法入国した人は、過去8カ月足らずで14万人を突破した。大半が受け入れ態勢の整ったドイツや北欧へ向かったとみられる。ギリシャからハンガリーまでの道のりを、7月末から8月上旬にかけ、カメラマンの矢木隆晴機動特派員と取材した。 ギリシャの首都アテネから北へ約550キロの国境の村イドメニ。気温が40度まで上がった7月下旬の日曜、人口わずか約300人の小さな集落に、朝から路線バスや徒歩で200人前後の人が押し寄せていた。アフガニスタンやイラク、パキスタンからの人もいたが、大半はシリアを逃れた人々だ。 1週間前に激戦地の北部アレッ… この記事は有料会員記事です。有料会員に
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