前書き え〜、某イベントの某開発者の行動について色々話が出ていますが、コンピュータ将棋の開発者として一点だけ書きたい事があるので書いてみます。 内容は「評価関数を変更せずに、探索ルーチンだけ変えたから棋力は変わらないはず」*1という発言について。 用語解説 まず、いきなり専門用語が出て来ても開発者やソフトに詳しいファン以外の方にはチンプンカンプンだと思うので、そこの説明から。 「評価関数」と言うのは、人間で言えば「形勢判断」や「大局観」に相当するものです。 具体的に言うと、将棋の局面からその局面が先手・後手のどちらが有利かを数値化する為の関数です。 例えば駒割で言うと、「歩を100点、桂馬を200点…龍は1500点」という感じで事前に*2駒ごとに点数を付けておきます。 で、局面を見ると「先手の歩と後手の桂馬を交換した局面だから、この局面の評価値*3は+200点」と計算します。 局面の何を元