菅官房長官は13日午前の記者会見で、学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が愛媛県職員らと面会したかどうかについて、「政府として答える立場ではない。既に柳瀬秘書官は『そういうことを言うわけがない』と述べていることも事実だ。政府としては今後、国民の疑念を招くことがないよう努力していくことが必要だ」と語った。 また、面会記録文書の存在について、「内閣府、文部科学省、厚生労働省は引き続き調査を行っているが、今のところ見つかっていないという報告を受けている」と述べた。
立憲民主党など野党6党は13日、国会内で合同集会を開き、学校法人の森友、加計両学園や自衛隊日報などに関する五つの問題を「重大疑惑」と位置付け、徹底的に追及する方針を確認した。 安倍晋三首相は虚偽答弁などで国民の信頼を失っているとして、政権を退陣に追い込むため全力を挙げることでも一致した。 6野党が問題視する「五大疑惑」は、(1)森友学園への国有地格安売却と財務省文書改ざん(2)加計学園の獣医学部新設(3)自衛隊海外派遣部隊の日報問題(4)裁量労働制データや過労死事案をめぐる厚生労働省の対応(5)前川喜平前文部科学事務次官の授業への文科省の対応―の五つ。6党は、各問題で政権による隠蔽(いんぺい)、改ざん、捏造(ねつぞう)など不適切な行為があったとみて、追及を強化する。 集会で民進党の桜井充参院議員は加計問題に関し、「首相の政治の私物化だ。衆院解散・総選挙を求め、われわれが与党になって、この国
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設をめぐり、斎藤健農林水産相は13日、当時の柳瀬唯夫首相秘書官(現・経済産業審議官)と愛媛県職員らとの面会記録を記した同県の文書が省内で見つかったと発表した。これを受け、与党は柳瀬氏の国会招致を受け入れる方針を固め、野党側と日程調整に入る。柳瀬氏は面会の記憶はないとしており、国会で説明を求める必要があると判断した。 柳瀬氏は17日から20日までの安倍晋三首相の米国訪問に同行する予定。与党は、柳瀬氏が帰国した後の23日以降に衆参の予算委員会で、参考人として招致する方向で調整している。 農水省内で見つかった文書には、柳瀬氏が2015年4月2日に首相官邸で愛媛県や同県今治市の職員と面会し、「本件は、首相案件」と述べたと記されている。朝日新聞が10日に報道し、愛媛県の中村時広知事が県職員の作成と認めた文書とほぼ同じ内容。獣医師法を担当する課長補佐級の職員が前
愛媛県文書、農水省にも 安倍首相「信頼回復へ全力尽くす」 斎藤健農相は13日の記者会見で、学校法人「加計学園」の獣医学部新設について、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が2015年4月、学園側に「首相案件」などと発言した愛媛県の文書が農林水産省内にあったと発表した。柳瀬氏は面会を否定しているが、文書が政府内でも見つかったことで、文書の信ぴょう性が強まったと野党は勢い付く。与野党は柳瀬氏を来週、国会に招致する調整に入った。【加藤明子、村尾哲】 斎藤氏によると、同省職員36人の聞き取り調査の結果、課長補佐級の職員1人が「個人的」に紙で持っていた。15年5月の異動時に前任者から受け取った引き継ぎファイルに入っていたが、「農水省の事務とは直接関係ない」と判断し、行政文書として後任者に引き継がなかった。職員の前任者は、調査に対して「文書を見た記憶はなく、後任に渡した記憶もない。異動の際に渡した資料の中に含ま
国家戦略特区での獣医学部新設を目指して加計学園と事実上、競合していた京都産業大の教授を今年3月末で退職した大槻公一氏(76)が朝日新聞の取材に応じ、特区の選考過程で京産大が首相官邸に呼ばれる機会はなかったと明らかにした。 加計学園幹部は愛媛県や今治市の職員とともに2015年4月に官邸を訪ね、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らと面会したとされる文書が見つかっている。選考過程の公平性が改めて問われそうだ。 鳥インフルエンザ研究の第一人者として学部新設の準備に携わった大槻氏によると、京都府とともに特区での獣医学部新設を正式に提案する2カ月前の16年1月、相談のため特区を所管する内閣府を訪問し、藤原豊・地方創生推進室次長(当時)と面会したという。その際、藤原氏から「今治は一生懸命やっているのに、後から出てきて。どうしてもっと早くやらなかったのだ」という趣旨のことを言われたという。 朝日新聞は藤原氏の発言
NHKの金満体質がひどすぎる! 「建て替えに573億円」「平均年収1,163万円」でも、受信料“50円値下げ”はNG…… かねてより社屋の建て替えを計画していたNHKが10日、第1期の建て替え工事の入札結果を発表。竹中工務店らが573億円で落札したことを発表した。NHKの社屋建て替えは、同局の悲願ともいえるプランだ。NHKは、2020年の東京五輪後に新社屋の建設に着工し、放送開始100周年にあたる25年の運用開始を目指している。しかし、その費用が巨額すぎると問題視されてきた。都市計画に詳しいフリージャーナリストのT氏が語る。 「NHKの新社屋計画は、いったんは移転して建て替えるというプランが浮上しましたが、結局は現在の場所で順次建て替えることになりました。しかし、問題となったのはその費用です。当初NHKが算出した額は3,400億円でした。高額だと大変な批判を浴び、計画変更を余儀なくされた新
加計学園の獣医学部新設計画をめぐり、2015年4月に当時の柳瀬唯夫首相秘書官が首相官邸で愛媛県職員らと面会した際に「本件は、首相案件」と語ったと記された文書が農林水産省内で見つかったことを受け、同県の中村時広知事は13日午後、県庁で報道各社の取材に応じ、農水省内で見つかった文書は県職員が作成したものだと認めた。 農水省で見つかった文書は、朝日新聞が10日に報じた県作成の文書が2015年4月13日付であるのに対し、同3日付になっているなど、一部の内容が異なる。この点について知事は、同2日の面会後、職員がまず3日付の文書を作成し、さらに知事への報告用に内容を更新して13日付の文書を作ったため、と説明した。(大川洋輔)
4月6日21時。ネクタイもゆるゆるのまま東京・白金の高級焼肉店から出てきたのは、“最強官庁”こと財務省の事務方トップ・福田淳一次官(58)である。 【動画】福田次官のセクハラ音源 「実はこの日は、次官室のメンバーが主催した、福田さんを囲んでの“おつかれ会”だったんですよ」 とは、大手紙経済部記者。むろん財務省といえば、いまだ〝森友文書改ざん問題〟が国会で追及されている真っ只中。そんなタイミングで福田氏は、一体何を労われたのかといえば、 「本年度予算案が成立したこと、だそうです。時節柄、“それはカモフラージュで、太田さん(理財局長)とか、他の幹部が集まってなにかしら相談でもするのでは”と、各社勘ぐりましたが……」(同) 福田氏以外幹部はゼロ。本当に単なる飲み会だったのだ。 「福田さんは大の会合好きで、改ざん問題が発覚してからも、夕方になるとすぐいなくなる。なにかにつけて、毎晩飲み歩いています
4月6日21時。ネクタイもゆるゆるのまま東京・白金の高級焼肉店から出てきたのは、“最強官庁”こと財務省の事務方トップ・福田淳一次官(58)である。 速報「彼に利用された」「本当にひどい人」 サントリー新浪社長の封印された「女性秘書とのトラブル」 速報佳子さまのお召し物、胸元のブローチ、ご発言にみる「眞子さんへの憧れ」 「両親への当てこすりに聞こえてしまう」の声も 「実はこの日は、次官室のメンバーが主催した、福田さんを囲んでの“おつかれ会”だったんですよ」 とは、大手紙経済部記者。むろん財務省といえば、いまだ〝森友文書改ざん問題〟が国会で追及されている真っ只中。そんなタイミングで福田氏は、一体何を労われたのかといえば、 「本年度予算案が成立したこと、だそうです。時節柄、“それはカモフラージュで、太田さん(理財局長)とか、他の幹部が集まってなにかしら相談でもするのでは”と、各社勘ぐりましたが…
麻生太郎財務相は13日の閣議後の記者会見で、週刊誌で報じられた福田淳一財務事務次官のセクハラ疑惑について、「(報道が)事実かどうか分からないが、事実ならアウトだ」と述べた。その上で「今の段階で処分を考えているわけではない」と改めて強調した。 12日発売の週刊新潮は、福田氏が複数の女性記者に対してセクハラ発言をしていたと報じており、麻生氏は「あの種の話は今の時代、明らかにセクハラといわれる対象だ」と指摘した。 ただ、「週刊誌の話がすべて事実に適合したということは言えない」と述べ、福田氏についても「長い間の実績を踏まえれば、あの一点をもって能力に欠けるという判断をしているわけではない」とかばった。 ただ、財務省は森友学園の文書改竄(かいざん)問題で批判にさらされており、麻生氏は「こういった状況で(セクハラ疑惑報道が)出てくること自体が緊張感を欠いていると非難される」と不快感を示した。 一方、麻
時事通信が6~9日に実施した4月の世論調査で、安倍内閣の支持率は前月比0.9ポイント減の38.4%となり、先月に続き下落した。 不支持率は2.2ポイント増の42.6%で、2カ月連続で支持を上回った。学校法人「森友学園」をめぐる財務省決裁文書改ざん問題や防衛省の日報隠蔽(いんぺい)疑惑などが影響したとみられる。 ただ、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐり柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「首相案件」と述べたとされる面会文書が見つかった問題は、調査期間後で反映されていない。 森友問題での安倍晋三首相の説明について聞いたところ、「納得していない」との回答が78.3%に上り、「納得している」は11.0%にとどまった。昨年4月調査でほぼ同じ質問をした際は「納得していない」が68.3%で、10ポイント増加した。 森友学園が開学を予定していた小学校の名誉校長に一時就いた安倍昭恵首相夫人は国会で説明す
安倍晋三首相は13日、財務省の決裁文書改ざん問題やイラクに陸自部隊を派遣した際の活動報告(日報)が防衛省内で隠蔽(いんぺい)されていた問題などについて「現在、行政に対する国民の皆さまの信頼が揺らいでいるという状況にある」と語った。視察で訪れた大阪府東大阪市で同日夕、記者団の取材に応じた。 記者団は、加計学園をめぐる愛媛県文書が農水省内でも見つかったことを例示して問いかけたが、首相は「愛媛県の文書は政府においても確認を行ってきたところでありますが、本日、農水省から文書について発表がありました」とだけ指摘。続けて行政への信頼が揺らいでいるとの認識を示し、首相は「徹底的に調査して全容を明らかにし、うみを出し切って、皆さまの信頼を得るために立て直していきたい。そのために全力を尽くしていきたい」と述べた。
衆議院予算委員会の審議の際に、総理大臣秘書官がヤジを飛ばしたなどと野党側が批判していることについて、菅官房長官は衆議院内閣委員会で、安倍総理大臣への助言だったと思うとしながらも、議事進行に混乱を招いたとして陳謝しました。 これについて、菅官房長官は衆議院内閣委員会で、「あくまでも質問に対してのヤジではなく、安倍総理大臣への助言だったと思っているが、結果として委員会の議事進行に混乱をきたしており、西村官房副長官から厳重注意し、本人も深く反省している」と述べました。 そのうえで、菅官房長官は「結果として議事進行に混乱をきたしたことは事実であり、申し訳なく思う。安倍総理大臣に助言を行う際にも議事に混乱をきたすことのないよう、適切な方法で補佐したい」と述べ、陳謝しました。
南スーダンPKOの陸上自衛隊の日報問題をめぐり、去年、自衛隊トップの河野統合幕僚長が「確認していない」と発言した約2か月前に、日報が残っていたという報告を受けていたことがわかった。 この日報をめぐっては、去年2月、当時の稲田防衛相が国会で、「存在しない」と答弁していたが、その後3月になり、陸上自衛隊に残されていたことがわかった。河野氏はその際、記者会見で「私自身は陸上自衛隊にあると確認したことはない」と発言していたが、実際には1月に報告を受けていた。 「確認したことはない」と発言した理由について、河野氏は12日、見つかった日報は当時、公文書として認識されておらず、「個人データであり、情報公開の対象ではない」と部下から報告があったためだと説明している。
8日に静岡市で開かれた大相撲の春巡業で、力士と子どもが土俵で稽古する「ちびっこ相撲」に参加予定だった小学生の女子が、日本相撲協会からの要請で土俵に上がれなかった問題で、協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は12日、「安全面を考慮した措置で、女性が土俵に上がれない話とは別問題だ」との認識を示した。 協会関係者によると、これまで「ちびっこ相撲」などで女の子がけがをしたという報告が複数寄せられており、昨年9~10月の段階で女児を土俵に上げない方針を決めていたという。巡業を主催する勧進元などに担当親方から口頭で周知していたというが、ある協会幹部は「静岡の勧進元にうまく伝わっていなかったとしたら、それは反省点だ」と話した。 静岡市の巡業では、4日に協会の荒磯親方(元幕内玉飛鳥)から電話で「女の子は遠慮してもらいたい」と連絡があったと地元有志らでつくる実行委員会が説明している。
学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却を巡り、財務省の決裁文書が改ざんされた問題で、大阪地検特捜部は、前国税庁長官の佐川宣寿氏(60)ら同省職員らの立件を見送る方針を固めた模様だ。捜査関係者が明らかにした。決裁文書から売却の経緯などが削除されたが、文書の趣旨は変わっておらず、特捜部は、告発状が出されている虚偽公文書作成などの容疑で刑事責任を問うことは困難との見方を強めている。今後、佐川氏から事情を聴いたうえで、上級庁と最終協議する。 国有地が不当に約8億円値引きされたとし、佐川氏以外の同省職員らが告発された背任容疑についても、特捜部は違法性があったとまではいえないと判断しているとみられ、立件は難しい状況だという。 決裁文書は昨年2~4月、学園側との交渉記録に加え、安倍晋三首相の妻昭恵氏や複数の政治家の名前が決裁後に削除されるなどした。当時、同省理財局長だった佐川氏が「学園と価格交渉し
森友学園問題などで安倍政権が苦境に立たされる中、安倍晋三首相が出身派閥の自民党細田派と、総裁3選を支持する麻生派と二階派を軸とした党内基盤の維持に腐心している。一方、自民党内では総裁選を控え、首相と距離を置いて「様子見」する動きが広がり始めた。 首相は12日の麻生派パーティーに駆け付け、麻生太郎副総理兼財務相と握手して結束をアピール。「麻生さんとしっかりタッグを組みながら公約を必ず実行していく。そのことで責任を果たす」と述べ、政権運営への意欲を強調した。 麻生氏も「政策のど真ん中で政権を支えていく」と応じた。ただ首相も麻生氏も財務省の決裁文書改ざん問題に「極めてゆゆしき話」(麻生氏)などの表現で触れざるを得ず、「安倍1強」の陰りは隠せない。
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