野田聖子消費者行政担当相が96年の衆院商工委員会で、マルチ商法業者を擁護する趣旨の発言をしていたことが16日、分かった。野党側は同日午後の参院予算委員会で追及する構えだ。 野田氏は同年4月の委員会で、マルチ商法について「悪質な業者は厳しく取り締まらないといけないと思う半面、良質な業者も随分存在している。悪質な例ばかり強調されると、良質なもの、一生懸命頑張っている人のやる気をなくし、新たな産業をつぶしてしまう」などと、規制に否定的な立場から質問していた。 同委員会では当時、悪質なマルチ商法を取り締まるため、一般消費者が販売員の勧誘を行いながら商品販売を行う連鎖販売制度を訪問販売法の規制対象とするための同法改正案が審議されていた。 これに関連し、野田氏は16日の参院予算委員会で「マルチ商法はすべてだめだと。それに基づいて何か動きが出ているんじゃないかと懸念を感じた。自分の勉強不足で、消費