時事ドットコムで見つけたニュース(8/18)から。「白い黒鉛」高純度結晶、簡単に=深紫外線光源、記録装置に応用へ-物質機構 昔から「白い黒鉛」と呼ばれ、化学物質を融解するるつぼなどの材料に使われてきた「六方晶窒化ホウ素」の高純度結晶を、通常の気圧下で簡単に合成する技術が開発された。物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の研究チームが18日までに米科学誌サイエンスに発表した。 波長が短い深紫外線の光源として、DVDなどの光ディスクの記録容量を飛躍的に高めたり、ダイオキシンなどの有害物質を分解したりするのに応用が期待される。何だかわかったようなわからないようなニュースである。六方晶窒化ホウ素(hBN)が、昔から「白い黒鉛」と呼ばれるとは知らなかった。ゴム業界や製紙業界では、シリカ(ニ酸化ケイ素)のことを「ホワイトカーボン」と呼ぶようだが、それと比べても「白い黒鉛」というのは字面に違和感のある呼び
日本化学会が発行している、化学と工業 2007年8月号が送られてきたので、見ていたら、「発光ダイオードによる次世代固体照明の実現」という記事が載っていた。著者は、日亜化学工業の坂東完治さん。たった3ページの総説記事だが、白色LED照明の現在の実力や今後の開発について、とても良くまとまっていて参考になる。 実は、このブログでは、2005年の9月に青色発光ダイオードの進歩とLED照明というエントリを書いたのだが、発光効率とかエネルギー変換効率の他の照明(白熱電球や蛍光灯)との比較に関して、やや混乱したままの状態になっており気になっていたので、最新の状況を整理しておきたい。 まず、白熱電球や蛍光灯などとの効率の比較だが、各種照明の光源効率の推移を示したグラフが載っている。 ここで、光源効率(lm/W)とは、光源の発する光量(全光束:ルーメン、目の視感度を考慮した値)を消費電力(ワット)で除した値
Tech On! のニュース(7/30)から。日産、貴金属の使用量を半減するガソリン車用の新触媒を開発 日産自動車は、従来の約50%の貴金属の使用量で、排ガスを浄化するガソリン車用の新触媒を開発した。2008年度に発売する新型車より採用し、拡大を図る。 クルマの触媒には、排ガスを浄化するために、Pt(白金)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム)などの貴金属を使っている。通常、アルミナ基材の上に貴金属を分散させて配置しているが、排ガスの高熱にさらされると貴金属同士が凝集し、表面積が小さくなり、浄化作用が低下してしまう。このため従来の触媒では、性能を維持するために、あらかじめ貴金属の使用量を増やしておく必要があった。 日産は、触媒中の構造をナノレベルで見直した。基材の上に乗った貴金属が凝集しないように、基材の間にしきり材を配置する。これにより貴金属の表面積の減少を防ぎ、従来の約50%の貴金属の
FujiSankei Business iの記事(6/21)から。風力発電機向け蓄電装置、エネルギー密度4倍に 日本ミクロコーティング 液体研磨剤大手の日本ミクロコーティング(東京都昭島市)は、ゼファー(東京都渋谷区)と共同で、風力発電機に利用される高効率のキャパシタ・モジュールを開発した。ゼファーが製造する小型風力発電機への採用が決まっており、日本ミクロコーティングでは今後、新たな販路の開拓や生産体制を強化し、量産化を目指す。 キャパシタは、蓄電装置の一種。充放電時のエネルギー損失が少なく、寿命も半永久的と長いことから、電気モーターとエンジンを組み合わせたハイブリッド自動車や燃料電池車といったエコカーの核部品として注目。とりわけ、エネルギー効率の高いリチウムイオン2次電池を使ったリチウムイオンキャパシタと呼ばれる新技術の登場で急速に普及が進んでいる。 今回開発したキャパシタ・モジュールは
アジア・欧州経済情報/NNAのニュース(3/12)から。首脳会議、白熱電球の禁止で合意 欧州連合(EU)は9日、ブリュッセルで開いていた首脳会議(サミット)で、エネルギー効率改善に向け、2010年までに従来型の白熱電球の使用を禁止する方針を固めた。地球温暖化対策のための行動計画に盛り込まれた。 フィラメントを使った白熱電球は蛍光灯などと比べて同じ光量での消費電力が大きいため、節電型電球への切り替えを促進する。本決まりになれば、街灯や公共施設、オフィスだけでなく、一般家庭でも節電型電球の使用が義務付けられる。 このほかサミットでは、1月に欧州委員会が公表した新たなエネルギー政策が承認された。二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比で20%削減するほか、エネルギー消費全体に占める再生可能エネルギーの割合を2020年までに20%に引き上げる内容だ。 うーむ、1/
最近、バイオエタノールがらみのニュースを多く目にするようになったのだが、アメリカでは、自動車燃料用のトウモロコシ生産が急増するとか、価格が上昇していろんな影響が出始めているとか、何だか大変な状況。そんなタイミングで、アメリカでちょっと話題になっているのが、エタノールエンジンからの排ガスはガソリンより有害ではないか? というニュース。代表して、ScienceDailyのニュース(4/18)から。Ethanol Vehicles Pose Significant Risk To Health, New Study Finds Ethanol is widely touted as an eco-friendly, clean-burning fuel. But if every vehicle in the United States ran on fuel made primarily fr
日本化学会の雑誌「化学と工業」の3月号(Vol. 58, p.268 (2005))にガソリンのオクタン価向上の話題が載っている。 石油業界と自動車業界がレギュラーガソリンのオクタン価を95まで高める方向で調整を開始した。京都議定書発効に伴い二酸化炭素の排出削減が焦眉の課題となっており、特に温暖化対策が”待ったなし”の自動車排ガスについてはガソリンのオクタン価向上が最も効果的と考えられているからだ。ただ方法については不透明。環境省はバイオエタノールをガソリンに直接混合する方法を推しているが、ここにきてETBE(エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)による方法が急浮上している。石油業界や複数の担当官庁の思惑も絡み、今後、オクタン価対策決定まで紆余曲折が予想される。 石油産業活性化センター(PEC)のJCAP II(大気改善のための自動車・燃料等技術開発)の専門WGは近く、「CO2と最適オク
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