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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (8)

  • 星々の測量からわかる天の川銀河の全体像

    【2012年10月2日 国立天文台 水沢】 天の川銀河内の星の測定結果から、天の川銀河の中心から太陽系までの距離や銀河の回転速度が史上最高の精度で求められた。そこから推測される天の川銀河の質量、特に暗黒物質(ダークマター)の質量が、従来の予想よりかなり大きいことも判明した。 年周視差測定のイメージ。年周視差は遠い天体では小さく、近い天体は大きいため、視差を測れば天体までの距離がわかる。クリックで拡大(提供:国立天文台、以下同) VERAの望遠鏡の配置図。岩手県から沖縄県まで4か所の望遠鏡で同時に観測することで、口径約2300kmという日列島サイズの大きな望遠鏡と同じ性能を発揮する。クリックで拡大 天の川銀河を離れたところから見た想像図(右)と、精密測量が行われた52天体(赤い印)の分布(左)。クリックで拡大 今回の解析から得られた天の川銀河の基尺度。太陽系と天の川銀河の中心までの距離2

  • 天の川銀河のダークマターが「見える」可能性

    【2008年8月8日 UC Santa Cruz News】 光でとらえることはできないが、銀河や銀河団を包んでいるとされるダークマター。精密なシミュレーションで、その分布が均質ではなく、銀河よりも小さなスケールの塊や流れが存在するという結果が出た。われわれの天の川銀河の中にも、ダークマターの濃い塊があるとすれば、直接的な手段で検出できるかもしれない。 ダークマター(暗黒物質)は宇宙に存在する物質の約82パーセントを占めるとされている。目に見える物質へ重力によって影響を及ぼし、宇宙の構造形成にかかわってきたダークマターだが、直接観測することはできず、恒星や銀河の動きなどから間接的に検出するしかない。 われわれの天の川銀河もダークマターの塊に包み込まれているとされてきたが、それはのっぺりとした塊なのだろうか、それとも内部にはさらに細かい構造があるのだろうか? これを確かめるべく、米・カリフォ

    w2allen
    w2allen 2012/07/22
    2012/07/22現在、観測に成功していない。引用:今年6月に打ち上げられたNASAのガンマ線広域宇宙望遠鏡衛星「GLAST」はこの観測にぴったりだ。
  • 若く明るい銀河を観測して暗黒エネルギーの存在を検証

    【2011年5月26日 NASA】 暗黒エネルギーは宇宙膨張を加速させている力として、その存在が予測されている。NASAの探査機とアングロ・オーストラリアン望遠鏡の共同観測により、若く明るい銀河を用いて暗黒エネルギーの存在が検証された。 重力場と暗黒エネルギー場のイメージ図。下の緑の格子が重力場、上の紫の格子が暗黒エネルギー場のイメージ。重力場は重力のある天体がある場所で大きな変化があるが、暗黒エネルギーは重力のある天体とは無関係に一様である様子を表す。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech ) 宇宙を構成するもののうち、原子や電子など「バリオン」と呼ばれる普通の物質はおよそ4%にしか過ぎず、正体不明だが重力的な影響を与える暗黒物質と呼ばれるものが22%、宇宙の膨張に関係していると考えられる暗黒エネルギー(ダークエネルギー)が74%を占めると考えられている。暗黒エネルギーの

  • 2万3000個のクエーサーを検証 暗黒エネルギーの正体に迫った

    【2007年9月27日 SLAC / 理化学研究所】 宇宙膨張を加速させている仮想の存在「暗黒エネルギー」の存在を確かめる、過去最大規模の検証が行われた。その結果、宇宙の全質量・エネルギーの70%が暗黒エネルギーであること、その性質はアインシュタインが提唱し「生涯最大の失敗」として撤回した「宇宙項」で表せることがわかった。 重力レンズ効果の概念図。手前の銀河が光を曲げ、1つのクエーサーが見かけ上複数に見える。クリックで拡大(提供:大栗真宗氏、以下同じ) 今回の検証の原理。暗黒エネルギーが少なく宇宙膨張が加速していない場合(左)に比べ、暗黒エネルギーが膨張を加速させている場合(右)はその分クエーサーとわれわれとの間に銀河が入り込む確率が高くなり、多くの重力レンズが観測される。クリックで拡大 今回見つかった重力レンズクエーサーの1つ。ハッブル宇宙望遠鏡による撮影 この研究成果は、日天文学会2

    w2allen
    w2allen 2012/07/20
    宇宙項とそのアンチテーゼ。引用:暗黒エネルギーの正体は「クインテセンス」と呼ばれる、「斥力を働かせる物質」のようなものではないかとする仮説も存在し、「宇宙項=暗黒エネルギー」というわけではない。
  • 衛星ミマスに見つかった、不思議な形の暖かい領域

    衛星ミマスに見つかった、不思議な形の暖かい領域 【2010年3月31日 JPL】 NASAの土星探査機カッシーニは、2月13日に土星の衛星ミマスへ接近通過した。その際に得られた表面温度のデータから、不思議な形をした暖かい領域があることがわかった。 左上から時計回りに、予想されていた温度分布、実際の温度分布、可視光画像に実際の温度分布を重ねたもの、可視光画像。温度表示は、青から白に向かうほど高い。クリックで拡大(提供:NASA/JPL/GSFC/SWRI/SSI) NASAの土星探査機カッシーニは、今年2月13日に土星の衛星ミマスに接近通過した。その際に得られた画像やデータから、これまででもっとも高解像度の温度分布図が作成された。 ミマスの表面温度の観測に使用されたのは、カッシーニに搭載されている複合赤外線分光計器「CIRS」。観測前の予測では、表面温度の変化はゆるやかで、午後早くに赤道付近

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    w2allen 2010/04/03
    引用:もし温度差が表面の状態によるものだとしても、境界線がはっきりしている理由は謎だ。Spencer氏は、ハーシェルクレーターを作った天体の衝突で、表面の氷が融け、衛星の表面に水がばらまかれた可能性を
  • 気になる宇宙の将来:ビッグリップもビッグクランチも起こらない!?

    【2004年6月3日 Chandra Photo Album / NASA News Release】 NASAのチャンドラX線衛星の銀河団に関するデータを利用することで、宇宙膨張の減速、加速の変遷が数十億年の単位で明らかにされた。これによって、暗黒エネルギーがアインシュタインの提唱した「宇宙定数」と同じ働きをし、宇宙は永久に膨張を続けるというシナリオが示された。 (上)銀河団Abell 2029(可視光、X線による画像を合成したもの)、(下)銀河団中に捉えられた銀河間ガス(赤く写っている部分)(提供:(上)可視光画像:National Optical Astronomy Observatory/Kitt Peak, X線画像:NASA/Chandra X-ray Center/IoA、(下)NASA/Chandra X-ray Center) 専門家のグループは、チャンドラX線衛星を使い

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    w2allen 2009/02/09
    引用:NASAのマイクロ波観測衛星WMAPと今回のチャンドラX線衛星によるデータを合わせた結果によれば、暗黒エネルギーの量は75%、暗黒物質は21%で、残る4%が、われわれの目に見える物だという。
  • 月には氷は存在しないのか?

    【2003年12月6日 Cornell News】 われわれの住む太陽系の惑星に水や酸素が存在するかについては、これまでにもずっと探り続けられてきたのだが、今回、地球にもっとも近い天体である月に氷が存在するかどうかについて、新しいデータが報告された。 月の氷については、まず衛星クレメンタインによる1996年の観測から、月の南極にあるクレーターの壁に氷が存在する可能性が示された。次いで、1998年に打ち上げられた探査機ルナ・プロスペクターの観測からは水素の存在が示され、そのことから水の存在も示唆されていた。しかし一方で、波長12cmの電波観測では、地表浅いところに氷が存在する可能性はないとの結果が得られていた。そして今回、国立科学基金(NSF)の研究グループの調査結果によると、「月の極にあるとされる厚い氷」の証拠は見つからなかったのだ。 今回、同研究グループはアレシボ天文台の望遠鏡を使って7

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    w2allen 2008/10/24
    引用:では、月に(氷ではない)水はあるのだろうか。水があるとすれば、広く分布した永久凍土のような状態であろうと考えられている。
  • すばる望遠鏡で127億年前のクエーサーを発見

    【2006年8月30日 すばる望遠鏡】 1億8000万個もの天体の中から、日の研究者が127億年前のクエーサーを発見した。候補を絞り込み続け、最後にはすばる望遠鏡が使われた。このクエーサーは日人が発見したものとしてはもっとも遠く、宇宙誕生後10億年における天体の進化や宇宙空間の様子について、貴重な情報を教えてくれる。 クエーサーのスペクトル。全体的に大きく赤方偏移していて、赤〜近赤外線の波長にピークがある。クリックで拡大(提供:国立天文台) クエーサーの画像。撮影に使われた波長は、左から順に750ナノメートル(nm)前後、890nm前後、1300nm前後。赤方偏移のために短い波長の光では暗く、長い波長で明るい。典型的な遠方クエーサーの色だ(提供:国立天文台) クエーサーのスペクトルを実際にすばるが撮影した画像で示した図。矢印で示されたのは、中性水素があれば吸収される波長の光。宇宙がすで

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    w2allen 2007/05/29
    再電離。引用:クエーサーの光は100億光年離れていても地球に届くほど明るいが、途中に「中性水素」、特定の波長の光が吸収されてしまう。この吸収の有無で、クエーサーが存在した時期に宇宙が電離していたかがわかる
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