Adi Robertson氏は、間もなく誕生から30年となるIBMのModel Mキーボードこそが多くの人にとって使う価値のある唯一のキーボードだと主張する。1985年にIBM 3161端末機のキーボードとして初めて導入されたModel Mは、当初「IBM Enhanced Keyboard」と呼ばれていた。翌春にはPC互換版が登場し、1987年に発売されたIBM PS/2で標準となる。Model Mのキーボードレイアウトは現在でも当然のように使われているが、多くのキーボードではModel Mの最大の特徴、使用者にクリック感を伝えるバックリングスプリングが使われなくなっている。 Robertson氏によれば、Model Mユーザーの配偶者や同僚の中には入力時の絶え間ない騒音に耐えがたい苦痛を感じる人も多いが、愛用者はスプリングの抵抗とクリック音で確実に入力できたことがわかり、ミスタイプを減