虚偽の理由で辞任させられたとして富士通元社長の野副州旦(のぞえ・くにあき)氏が辞任取り消しを求めている問題で、野副氏は7日、同社の子会社再編に絡み、富士通役員が会社に50億円の損害を与えたとして、役員2人を相手取り、株主代表訴訟を起こす方針を正式表明した。 野副氏はこの日、東京都内で会見し、「ねつ造された虚構を理由に密室で解任された。人格そのものを辱める行為で傷ついたし、疑問を解消していきたい」と述べた。 野副氏は自身への名誉毀損についても、役員数人に対し、損害賠償を検討していることを表明。辞任経緯について解明する外部調査委員会を富士通の社内に設置することを求め、受け入れられなければ、訴訟を起こすという。 野副氏は「解任を企てたのは一部の人。富士通を愛しており、本当に強い会社に発展してほしい」として、法人としての同社には賠償を求めない方針。 【関連記事】 ・ 富士通「最高実力者」