9月26日から幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2003において、任天堂代表取締役社長の岩田聡氏が基調講演を行った。同社の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」の発売から今年でちょうど20年となったこともあり、家庭用ゲーム機の歴史を振り返りながら、ゲームビジネスの今後について警鐘を鳴らした。 従来の成功法則はもう限界 コンピュータエンターテインメント協会の調査によると、国内のゲームソフト出荷額は1997年をピークに減少を続けている。この原因として景気低迷や少子化などが挙げられることが多いが、岩田氏は「ビデオゲーム市場は、過去には景気の影響を大きく受けずに発展してきたため、景気低迷を主たる要因とすることには無理がある。また、対象年齢層が高いとされているPlayStation 2などのゲーム機でも、ソフト市場の縮小が起きている以上、少子化を理由にしても説明がつかない」と切り捨てる。 では、