自民党宮崎県連の会合後、報道陣に囲まれながら質問に答える中山成彬国交相=宮崎市で2008年9月27日、小原擁撮影 中山成彬国交相が、地元宮崎の会合などで、日本教職員組合(日教組)批判を繰り返した揚げ句、就任から5日で職を放り出す。成田空港整備で地元に「ごね得」との言葉を浴びせ、「日本は単一民族」と北海道ウタリ協会を怒らせ謝罪したにもかかわらず、日教組批判をヒートアップさせて、最後は自民党内外からの更迭論に押しつぶされた。 あっという間の辞任劇に“身内”の国交省幹部も「自爆そのもの。あきれてものが言えない」と憤る。成田空港の整備の遅れを地元住民の「ごね得」と表現したことなどについて、「閣僚としての自覚が無く、常軌を逸した発言で、政治家としての資質も問われる」と声を荒らげた。また、別の幹部は「日本という国が待ったなしの状況で、地に足を着けてやらなければならない時期に大変残念だ。大臣になる人には