コロンビア大で最終講義=日本国籍取得するキーンさん コロンビア大で最終講義=日本国籍取得するキーンさん 【ニューヨーク時事】日本文学研究の第一人者で、退職後に日本国籍を取得する考えを明らかにした米コロンビア大のドナルド・キーン名誉教授(88)が26日、ニューヨーク市内の同大で最終講義を行った。 この日は学生数を上回るマスコミが会場を埋める中、能の歴史について約1時間半講義。人柄を表す優しい語り口で、初めて能を観賞したときの感想なども交えながら、学生に能の奥深さを伝えた。 キーンさんは1955年に初めて同大で教壇に立ち、2008年には文化勲章を受章した。キーンさんは講義後、取材に対し、東日本大震災を受け、日本永住、日本国籍取得を決意したことについて「少しでも(日本人に)勇気を与えることができれば、何よりうれしい」と語った。キーンさんは夏にも日本に移る。 最終講義を聴講した台湾出身の大学