標題にかかげた発言は、菊地成孔の運営するブロマガ『ビュロー菊地チャンネル』や、あるいは先日(10月28日)のTBSラジオ『粋な夜電波』で菊地がジャズ・ミュージシャンの狭間美帆による言葉として紹介したものだ。狭間本人もゲストとして登場したその回の『夜電波』では、これはある種由々しき事態であると、作曲家や編曲家が食いっぱぐれる! と冗談めかして語られていたけれど、まあ言ってみればこれもポップスの構造にまた新たなヴァリアントが加わったに過ぎないとも言える。だってロックンロールとかヒップホップだってそうだったじゃんね。しかしその驚きと危惧にはちょっと共感する。こんなのが流行るんだから世の中わかんねぇよな~ 最高だけどよ~。そこで、こうしたジャンルの熱心なリスナーとは言い難いながらも、ちょっとその状況についてまとめて、考察してみたい。 「サビで何もしない」ポップス この「サビで何もしない」ポップスの