2021年4月、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子によって設立された「MiSK財団」が持つElectronic Gaming Development Company(EGDC)に買収されたSNK。同年8月には、コーエーテクモゲームス、セガの社長を歴任した松原健二氏がCEO(最高経営責任者)に就任した。これにより、SNKの大規模な体制改革が始まる。大株主の意向は、“ゲーム・エンターテインメント業界の世界トップ10に入る”こと――。開発体制はもちろん、経営計画まですべてにおいて大きな節目となった21年、そして今後の動きを松原氏に聞く。 10年計画達成のため中期計画と開発の新拠点を立ち上げ ――2021年8月の社長就任から1年強がたちました。 松原健二氏(以下、松原) 私は20年間、ゲーム業界にいますが、日本のゲーム会社をサウジアラビアが支援するという構図は珍しいですね。しかも日本