国立研究開発法人「医薬基盤・健康・栄養研究所」の研究班は8日、サルを使った実験で、治療に用いればエイズウイルスを体内から完全に排除できるワクチン技術を開発したと発表した。エイズウイルスに感染すると薬をのみ続けなければならないが、研究班は「完治につながる大きな一歩」としている。 研究班は免疫反応を強める物質を出す細菌に着目。この細菌の遺伝子を弱毒化したエイズウイルスの遺伝子に組み込み、生ワクチンを作った。カニクイザルに接種したところ、一度はエイズウイルスに感染したが、その後ウイルスは検出されなくなった。 ワクチン接種後は、感染すると100%死亡する強毒ウイルスに感染しても、7頭のうち6頭でウイルスは検出されなくなったという。さらに、生き残った6頭から採った血液とリンパ節細胞を健康なサルに注射したところ、4頭ではウイルスが検出されなかった。 研究班は今後、投薬治療中のエイズ患者から採ったウイル
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